第40話 恒産なければ恒心なし

「恒産なければ恒心なし」は孟子の言葉です。


「恒産」とは安定した財産のこと。すなわち安定した生活のことです。


「恒心」は安定した心のこと。安心のようなものですね。


 つまり「安定した生活がなければ、心の安定はない」ということです。


 理想主義者である孟子とは対照的な現実主義者、管仲の「衣食足りて礼節を知る」に通じるものがあります。

 この時代、皆が為政者に期待することは、やはり民の生活の安定でしょう。それは誰であろうと変わらなかったのだと思います。

 

 徳のある君主、それは民の生活を安定させることのできる君主なのでしょう。

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ゼロからの中国古典 渡辺仙州 @senshuwata

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