どこまでも深く、深く心を震わせる作品でした。綺麗で、丁寧で、一筆一筆描かれていく世界と、感情が、あまりにも美しく言葉を失います。
夜の夢を見続けて墜ちる。 言葉と物語を追い求めて。
『BARツナ缶』に一歩踏み込むところから始まると、もうグラス・ラフトの住人であり、彼らを傍観し見守る一員です。深い群青色をしたこの物語の世界観は冷たく、残酷で、儚く、哀しさに顔を背けつつうつり変…続きを読む
地上が海面に呑まれ、新たに誕生した国。そして、そこで行われている人体実験や法律、テンシと呼ばれた新人類などの設定が面白いwまた、そこに属する主人公が凄惨な現場に慣れてゆくも、仲の良い仲間たちと過ご…続きを読む
物語のテーマは、ディストピア・人魚ということで、現実世界とはかけ離れているのですが、登場人物たちの心情は、とても真実味があります。描写が肉薄しているゆえ、ダークな感じが強調されているのかなと思いま…続きを読む
静かな海を眺めて傾ける酒盃の様な、そんな、独特の雰囲気を持つディストピアSF。静謐で、大人びて、酔うようで、美的で、それでいて心のどこかさざめくような。一種独特な作品であり、完結後にレビューにつ…続きを読む
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