あとがき

心からの『ありがとう』を読者の皆様へ

【あとがき】 心からの『ありがとう』を読者の皆様へ 



 拙作「心からの『ありがとう』をあなたに贈ろう」は、私が初めてWebに投稿した作品です。


 お楽しみいただけたら嬉しいですが、不安な気持ちもあります。


 拙作を投稿するという行為は、私にはとても勇気のいるものでした。


 そもそもWeb小説を目にするのも初めてで、とまどう場面もいまだに多いです。


 けれども温かい応援やコメントに励まされ、なんとか最後まで書ききることが出来ました。


 改めてお礼申し上げます。




 全31話すべてのパートに「ありがとう」という言葉が入っています。


 昔から世を憂う気持ちが強かったせいか、これまで無味乾燥な人生を歩んできてしまいました。


 他人への警戒心が強いところや理解者がいないと感じてきたところは、私も天華と重なるような気がします。


 また、省エネ主義の礼の姿は、なんとなく生きてきた私自身とよく似ています。


 しかし、最近になって周囲への感謝の気持ちが少しは芽生えてきて、「ありがとう」という言葉の響きの温かさに気づかされました。


 それで「ありがとう」をテーマにした作品を書きたいと思い立ち、出来上がったのが今作でした。




 この作品の中で、礼は蛍に厳しい言葉をぶつけられてしまいます。


「あなたこそ必死になって生きてないじゃんッ! 適当なところで諦めて、簡単なところで妥協してさッ! アタシにとやかく言う前に、まずあなたが必死になって生きなさいよッ!」


 この言葉は、私自身への戒めでもあります。


 礼は蛍の言葉に触発され、一生懸命生きようと変化します。成長する、と言い換えてもよいかもしれません。


 私もこれから頑張ろうと思います(今さら感)。


 少なくとも、書くことだけは一生懸命頑張ってみたいと思っています。



 

 現代的なドラマでありながらファンタジーの要素もあり、どうリアリティーを保つか、どう話の整合性をつけていくのかが難しかったです。


 第4章にその辺りの苦悩の色がにじんでいるかと思います。


 その意味で、第4章は苦労した分、思い入れの深い章にもなりました。




 それと、ヒロインが死ぬ話にはしたくなくて。


 大変でも生き続ける選択をする話を書いてみたいと思いました。

 



 このひと月(書き始めたのは七月から。投稿を開始してからはひと月になります)、作品のことをずっと考えながら生活してきました。


 素晴らしい作品たちで溢れているWebの世界において、私の拙作がどれほどの価値を持つのかは分かりません。


 けれども、心をこめて書いた作品に違いはありません。


 この作品と共に過ごした日々の思い出を、これからも大切にしていきたいです。


 そして、この作品を通して出会った多くの方との交流を、これからも温めていけたらと思っています。




 少し休んだら、また連載を始めたいと思います。


 次は何を書こうか迷っています。


 ライトノベルか、由依の物語か……構想を練ってみたいです。




 皆様の人生がこれからも素敵に輝きますように。


 最後までお読みいただき、ありがとうございました。


 


 和希

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心からの『ありがとう』をあなたに贈ろう 和希 @Sikuramen_P

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