『百合』と言われて読むのやめよう、と思ったそこのあなた。
‘‘ぜひ!‘‘ 読んでいってください。
私も百合って初めてで、どんなんだろうなあと思いながら読み始めたのですが、実に清涼感があり、物語に深みがあって、大変読み応えのある物語に仕上がってます。
企画のために書き下ろされたということですが、伸ばしてウェブコンでもいいんじゃない? と勝手なことを思いました。そのくらい面白かったです。
和希さんはですね、普段は結構カワイイ系の女の子を書かれてまして、それも魅力なんですけど、今作はまた違った風で主人公はクールな女の子『葵』です。
葵に親友『詞(つかさ)』から手紙が届くのですけど、過去を思い出す葵と詞からの手紙が対比のような形になって文章の構成もとても魅力でした。
丁寧につづられた詞との日々。
読みながら、この物語好きだなあと感じていました。