エピローグ
でも、タロースは「それではオレの気がすまない」と言い、
長谷川警部は
一方、ココルの元にはとてもうれしい
「ココルさん。学校の生徒たちを助けてくれてありがとう。感謝の気持ちをこめて、あなたを学校の生徒として
学校長からの心のこもったお礼の手紙と
「やったね、ココル! 学校でたくさん友達を作って、楽しい体験をいっぱいしようね!」
「言っておくが、もう学校でスピーカー機能を使うなよ。みんなの迷惑だからな」
「うん! これからよろしくね、
真新しい制服に身をつつんだココルは、とても幸せそうにほほ笑み、ジャンプして愛菜と勇治に抱きついた。愛菜はうれしそうに笑ってココルの頭をなで、勇治は
そんな様子を信人とバトラーはニコニコ笑いながら見つめていた。
「ココルは、人間の心とロボットの心、両方が理解できる天使のような子です。彼女はいつかきっと人間とロボットのかけ橋となってくれるかも知れません」
「そうだな。ココルと愛菜、勇治が、妻が夢見ていた『人間とロボットがパートナーになる世界』を作ってくれるとオレも信じているよ。これは、人間とロボットの明るい未来の第一歩なんだ」
ココルが初登校した日は、抜けるような青空で雲ひとつない天気だった。
もしかしたら、天国のこころがココルの最初の一歩を
了
ココル 翼のない天使 青星明良 @naduki-akira
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