モテ期に回数制限があるとすると……

「もしモテ期に回数制限があるとすると、ラストチャンスを逃した男は闇堕ちしなければならないのか?」

恋愛学におけるこの難問に対し、作者は今作で明確に回答しています。
それについてここで述べてしまうとネタバレになってしまうため、ひかえさせていただきますが、切ないラストから醸し出される哀愁が主人公の今後の人生を暗示する一方、不相応に美しい情景があたかも普遍的な哲学と言いますか「人として生を受けた以上、生き続けなければならない。たとえどんなことがあろうとも立ち上がらねばならない」という、主人公に科された宿命を表現しているように思えてなりません。

そんなSFに、この秋、触れてみるのはいかがでしょうか?

その他のおすすめレビュー

叶良辰さんの他のおすすめレビュー1,441