この物語は、純粋な子供の思考をホラーとして、形付けた新感覚電池作品だ。ある種の「狂気」にまみれた怖さもあるが、純粋な母なる教えのもとに描かれた作品なので、間違ってはいないのかもしれない。一歩間違えてしまえば、こういう思考に至ることもあるかもしれない。恐怖に、怖いを越えて、リアルで起きないように気をつけようと必ず思うはずです。子供がいるなら、尚更、ね……。
まず、作者は一体どこで、この話を思いついたのか、すごく興味が湧きました笑!子供の純粋で無垢な心とは、大人の私達には、理解出来ないのかもしれない。
お化けも殺人鬼も出てきません。主人公はお母さんが大好きな子どもです。そしてこちらのお話の元ネタは、亡くなったカブトムシに電池を入れようとした子どもの話です。カンのいい方なら、これだけでどんな話か想像がつくでしょう。けれど、たぶん想像以上です。夢に見そうです。怖い話に耐性がない方はもちろんある方も、どうぞ心してお読みください。
察しの良い方はタイトルで想像つくかと思われます。この作品は、お化けも悪意も含まれておりません。ただその純粋さにぞっとするでしょう。ある人の(動物の)行動を残酷だと感じても、当の本人は残酷性に気づいていないことて、意外とあります。見ている人が勝手に感じる。怖い話は、そういうことがよくあると思うのです。
読み終わった後いつまでもぞわぞわ感が消えません。より一層、怖さが増してゆく感じです。暑さ対策に朝読むと良いかもしれません(涙)
カブトムシに電池を入れようとした子どもの話、皆さん聞いた事がありますか?それのオマージュともいえる作品、なのですが……なんて言うか怖さ格が違います。元々の話はそんなに怖いと思わなかったのに、どうしてこうなったんだろう:;(∩´﹏`∩);:
目を閉じて、全然起きないお母さん。大好きなお母さんに起きてもらいたい。そう思った子供は、ある事に気付きました。そうだ、電池を入れればいいんだ!無邪気な語り口調が、言いようのない怖さを出しています。ホラー小説はたくさん読んできましたけど、これほど怖いと思った話はそうありません。
子どもの純粋さは時としてこわいものがあります。きっとこの子も悪気なんて……淡々と事が進んでいく文章構造がより恐怖を引き立てていました。こわいです、これ。
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