殺し屋の美学。

仕事には信念をもって取り組むべきである。

地下にある酒場「コッキング」の入口から二番目に遠い円卓席、そこに座ると「死神」のもとへと案内してくれる使者が舞い降りるらしい。
誰かを殺したい、でも自分では手にかけられない。そういった人々は「彼」に殺害を依頼する。

フィクションにおいて、殺し屋には様々な美学が存在します。依頼はどんなものであれ執行するもの、自分の倫理観にそぐわない依頼は受けないもの。今作の殺し屋ストックにも彼なりの美学もとい信念があります。そして信念があるものはただかっこいいのではなく、内面から溢れて来るかっこよさに痺れる。
彼の美学を堪能して頂きたい一冊です。