概要
僕は拒否権を行使する、これは僕自身の自己決定権にしたがって決めたことだ
十二人の話し合いが終盤にさしかかった頃、シンジロウは「集い」に参加する動機となった、様々な経験を回想していた。シンジロウは稀な病気である「慢性活動性EBウイルス感染症」に罹患していた。二度目の入院生活を過ごしていたある日、同じ病気の年上の少女「武林愛美」が入院してくる。愛美とは長期の入院患者が学習のために集う院内学級で知り合う。同じ病気の仲間ができたことに親近感を感じ、シンジロウと少女は、いつしか友情を育むようになる。しかしその友情は長くは続かなかった。悲しみの中、彼女の遺した言葉がシンジロウを動かし、「集い」への参加を決心させたのだった。
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