手軽に寿命を延ばす方法
あなたは長生きをしたいタイプですか?
寿命を左右する要素は、染色体のなかのテロメアが関わっているそうです。これは命の回数券とも呼ばれ、年齢を重ねるごとに徐々に短くなっていき、なくなってしまうとそれ以上の細胞が分裂しなくなってしまい、老衰にいたるんですって。
生物は種によって寿命が定められています。野生の猫なら平均12年。飼い犬、飼い猫なら長くて20年。ネズミの寿命は12ヶ月。アフリカゾウなら70年。現代の人間なら80年前後というように。
これは研究によって判明している有名なことなのですが、寿命と呼吸数とは反比例の関係にあるそうです。ネズミのように呼吸の頻度が多い生物ほど短命で、ゾウのようにゆったりと呼吸をする動物は長命らしいです。これは呼吸数ばかりでなく、心拍の速度にも反比例しているとか。
つまり、心臓の鼓動と呼吸のペースが緩慢であればあるほど、寿命が長くなる傾向にあるんです。このデータに関しては、同種でもおなじことがいえます。ずっと恐怖心を与え続けたマウスよりも、リラックスさせ続けたマウスのほうが長命であるという研究もなされているみたいです。人間も同様に、心拍数と呼吸のペースがゆっくりしたひとほど老化が遅くなるということです。
よって、長寿を望むのでしたらは常日頃から呼吸数を少なくするように心がけたいものですが、呼吸とは基本的に無意識でおこなわれるものです。四六時中、呼吸のペースを意識して暮らすのは不可能でしょう。
ここで朗報です。とある国で、心拍数と呼吸数を無意識というステージ下で極端に低下させる手段がすでに発明されているんですよね。
ヨガです。
ヨガとはインド発祥といわれる行法のことです。肉体のみならず精神の鍛錬もなし得る、現代日本でも人気の高いエクササイズですね。医学的見地からも、健康にいいことは証明されています。ヨガの効果は高く、体内のエネルギーを御し、精神を落ち着かせることで脈拍と呼吸数を緩やかにできるそうです。
インドや中国には、人体の限界を超えた領域の武芸や曲芸を嗜む達人が実在していますが、それもヨガや気功、太極拳によって呼吸や血流を制御して筋肉の潜在能力を引き出しているためといわれています。
なかには現在86歳という高齢でありながら、その肉体年齢は40代ほどの若さを維持している老人もいるそうです。全身の新陳代謝も緩慢になっていて、まるで彼だけ時間の流れが遅くなっているみたいだそうですよ。さらに、ここからは眉唾なうわさですが、なんでも実年齢120歳を超える超長命の老人がインドのとある寺院にいるとか。
とはいえ、その境地に達するには10年を越える修行が必要だそうです。さすがに一朝一夕では長命の秘訣は身につかないようですね。
あなたが気長なかたであれば腰を据えてヨガに取り組むのをおすすめします。
そうでないかたには、別の有益な情報をご用意してあります。
そもそも呼吸とは、体内に酸素を取り込むためにおこなう不随意運動ですよね。では、人体でもっとも酸素を消費する器官はどこだかご存知でしょうか?
それは、脳です。
脳みそは体重のわずか2%程度の重さしかないにもかかわらず、身体全体の25%もの酸素を消費する器官なのです。
人間は思考をするときに酸素を消耗します。頭の回転が速いひとほど、酸素の消費率が高いといわれています。つまり脳の活動を低下させてしまえば、酸素を消費しなくなるため、呼吸のペースを落とすことが可能になるわけです。
では、もっとも酸素を消費しない状態とはなんでしょうか。それは脳死──すなわち、植物人間の状態です。
植物人間であれば呼吸のペースは常に緩慢ですし、脳が酸素を過剰に消費することもありません。まさに長生きするには理想的な状態だといえるでしょう。
脳死状態になるためには数分のあいだ脳に血液を送らなければよいそうです。首を絞める、あるいは水中で溺れるなどすれば脳細胞を死に追いやることができるでしょう。ご希望があれば、わたしが手伝って差し上げてもかまいませんよ?
てのひら都市伝説 たいらひろし @tairahiroshi
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