第11話補足編 夢小説編後半 なろう黄金時代をもたらした、運命の追い風の正体


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ゆめじょしは魔法を使った!ゆめじょしはパケット死放題になった!

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改めて、何故そんなに彼女たちのアイディアは、成熟が早かったのでしょう?


欲望が半端なかった?

閉じていたがゆえに『逆に』遠慮がなく、欲望を解放できた?


全てあるでしょう。


しかし、もっとも最大の理由は……。


過去話したのと全く同じ理由だと思っています。



すなわち「母数」。



「母数」が圧倒的に多かった。

だから、アイディアも加速した。



それは「母数」を生み出す、サイトがあったから。

あったから、加速した!

なろうやArcadiaが、創作者を生み出したように!

有能なサイトがあるから、作者が育つ!


では、女性版のそのサイトの名はなにか?



その名は……「魔法のiらんど」!



そう、昔、男性向けサイトの雄が「Arcadia」なら。

女性向けサイトの雄は「魔法のiらんど」。


古参いわく。

東に「Arcadia」あるならば、西に「魔法のiらんど」あり。


まさに群雄割拠の時代!

いや、嘘です。別に衝突も交わってはいませんでした。

完全なる棲み分けできてました。


しかし、そう、この「魔法のiらんど」こそ、幾多の女性を沼に引きずり込んだ元凶といえるのです。


このサイトは何故男性と交わらなかったのか?


それは、このサイトの特色によります。

そう、このサイトは……。



「ケータイサイト作成サイト」だったのです!



そして、世の男性オタクたちは、当時も今も基本的にPCのトリコでして。

ケータイなどというコミュ上級者専用アイテムなものは、

女子高生や女たちが率先して使うものと相場がきまっております。

大体、男オタはいつも1人で家にいるから(偏見)、ケータイそのものの重要性が低いし、ケータイでサイトを作るという発想がありません。サイトなどPCで作るのが常です。


しかしアウトドアかつコミュニケーションに生きる女性たちはそうはいきません。


そんな女性たちも、iランドのおかげで「ケータイでサイトを作る」

ことがお手軽にできるようになったので。

それを機にバンバンサイトを個人で作るようになり……。


そしてそれは「圧倒的な小説作家」を産むことになりました!

一次、二次問わずね。まあ、二次作家が基本多かったんですけど。


サイトのデータ転送量を全く無視して使いまくった結果、

パケット死(通信量代で死)を起こしてしまう人もちらほらいたのも今は昔。

昔はデータ転送量は貧弱だし、使いホーダイなんてなく、従量課金制だったからねえ……。



でも、ケータイ小説、一時期ブームになりましたよね?

100万部売れたケータイ小説もでました。


スマホ世代になり、PCとケータイの性能が統合されていくにつれ。

ケータイで書かれた小説とPCで書かれた小説の融合がおこり、

投稿先が分離されてたのが、今は統合されるようになったので。

「ケータイ小説」というジャンル単体は消えていきましたがね。


ただ、文化そのものは引き継がれています。一応魔法のiランドも生きてるし。

あとは、ピクシブや、なろうならムーンライトにいってるのかな。

あるいは悪役令嬢系などは、男性向けや一般社会に進出してきた良い例でしょう。



まあそんな感じで、圧倒的な創作作家を産んだ「魔法のiランド」。


これがテニプリが成り上がる時期と、丁度重なりましてですね。

もう、爆発的に二次小説が増えまくったわけです。



……ただ補足しておくと、これは女性向け小説、を支えた文化であり。

夢小説のみを活性化させたわけではありません。


まず、女性向け二次=夢小説というわけでもないしね。でかい流行りではあったけど。女性向け二次は、普通にBL系二次も超多かったので。


ちなみにBL系は、女性という異物を排除する事を好みます。一方で、夢小説はその2人の間に女性どころか、自分という分身をぶっこみます。


なので、いわゆる腐女子vs夢女子みたいなのは、価値観の違いから衝突がすごかったです。お互いに相容れないみたいな……。その女性同士の衝突を避けるべく、検索避けも発達したのはあるかと思います。


まあそれはそれとして、魔法のiランドは、ひろい受け皿をもったサイトでした。



それになにより「魔法のiランド」は、ケータイサイト作成としては先駆者であり優秀でしたが。

「夢小説作成機能」とかを持ってたわけではなく、別途個人でスクリプトとか転換しなきゃいけなかったのです。



なので。そういうわけで。

「夢小説」を直接支えたサイトは、また別にあります。



そのサイトは……「フォレストページ」!



正式誕生は2003年ぐらいかな?

またもテニプリの年代とかぶってますねえ!

こちらは、夢小説作成機能がばっちりある、やはり「ケータイサイト作成サイト」でした。


そして、その機能に目をつけた、作者たち……。

特に「二次創作家」に大人気!



この「フォレストページ」が「魔法のiランド」+「ドリームメーカー」とともに

二次創作界隈に、夢小説の大ブームを巻き起こしたのですね。



男オタクたちが、触れ合わなかったのも無理はないですね!

彼らは、ケータイ専用サイトなど、ほとんど行き来がなかったので!

生息域が、全くかぶっていなかったのです!

さらに検索避けもあったしね!



この流れは、スマホが出現し、ガラケーそのものが死滅に向かうまで、続いたと思います。


スマホの登場で「ケータイ専用サイト」というものの、存在意義が失われていったので。



そして……。


「ケータイサイトの衰退」


それは、ある「運命の出会い」を引き起こします。


続く!







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これは偶然か?それとも必然なのか?全てが一点で重なる時!

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続き!


ケータイ……つまり、ガラケーの衰退ですけど。


これは、スマホ。つーかIphoneでもたらされました。


で、ですよ。

この歴史をたどると、面白い事に気づくわけです。



Ipoheが登場したのが2008年。

日本に爆発的に普及し始めたのが、2011年頃。

完全に浸透したといえるのが、2013年頃……。

この頃は、10代のスマホ普及率が67%ですからね!

  ※ちなみにIpone5や5sとか、この時代です(2012〜2013)。

   ここらからスマホ入った人、多いんじゃないかな?



つまり2012年前後から、ケータイサイトは、徐々に居場所をなくしていったのですねー。



んん?

おっと、これって、なろうが覇権をつかみ、一強になりはじめるころと、かぶってますね?



そう、貴方は覚えていますか?


2011年に、東北大震災がおこり、Arcadiaが管理人さん不在により、一気に勢いが衰え。

2012年に、にじふぁんが廃止され、大量の二次創作者が行き場をなくし。


彼らがその後、隕石による地球壊滅に追い立てられた恐竜のように、

一気に、そして必死に、なろうになだれ込み、なろうに覇権を取らせたことを!



その時期が、ここらであることを!





これは運命か?それとも偶然なのか?

ありとあらゆる風が、なろうに吹いていたのか!?

それともテニプリの手塚部長が、試合のように隕石を男社会に落としたのか?



事実はわかりませんが。

「ケータイ専用サイト」が時代から取り残され、集客先をなくしていた女性作者たち……。

彼女たちが、見定めた、次の戦場の一角として。

そこに「なろう」が強く入ってきたのは、確かです。



実際、なろうにおいて、女性向け作品も全然いけるぜ!ということを証明した。

女性向けでありながら、男性も楽しめてしまう、超名作!


奇跡的で!伝説的で!契機的!な歴史に残る作品……。




『謙虚、堅実をモットーに生きております!』byひよこのケーキ氏




が、2013年の連載開始!ですからね。



この『謙虚堅実』!



これがまあ受けた!

そして、それを見ての、この後の、女性作家や、女性向け作品の圧倒的乱入率と言ったら!もしこの作品がなかったら、数多の女性作家や、女性向け書籍は存在してなかったかもしれない……。


さらに!


『悪役令嬢』や

『ボケボケな愛され系主人公』や

『現代風創作物内に転生』など。



数々のきらびやかなアイディアやテンプレも、女性向け分野から、届けてくれました!



『悪役令嬢』は、主人公へ破滅フラグを与えることで、

能動的に動く動機、というものをこの上なくスムーズかつ強烈に与え!

しかも、それでいて『好かれる』程度でクリアできるため、魔王退治とかと違い行動の自由がききまくり!

ここからザマァ系にも、ぽわぽわ日常系にもいける範囲の広さが出せて!


『ボケボケな愛され系主人公』は、誰に好かれるって、読者に好かれる!

長所ではなく、短所で愛されることにより、嫌味がなくなり!

むしろ親しみ、愛らしさ、人間味がでてくる!失敗するほど愛らしくなる無敵モード!

そんなキャラ造形のテンプレをもたらし!


『現代風創作物内に転生』は、現代なんだけど、都合の悪いことは全部!

「そういう原作だから」ですっ飛ばすという、現代系作品の悩みどころを、全部クリアーするという、恐ろしい懐の広さを出せて!

さらに、メタ情報により未来予知のように動いたり、キャラの内心を知るという反則的能力も使え!

  ※あんまり反則に見えないのがまた凄い。まあ堅実の主人公自体はあんま活かせてないが



ああ、なんて便利な!

あまりにも使い勝手が良すぎて、今も絶賛現役中でございますよ。

マーベラス!


筆者、この作品と作者には、心の底からの敬意と賞賛を浴びせずにはいられません。

この作品、書籍化も漫画化もアニメ化もされてませんので、ネットの海に消えるリスクを常に背負ってるのが残念でならない。

もしかすると、遠い将来地点からは、観測できないかもしれない!そんな事は許されないので。


ウルトラスーパーハイパーダイナミックレジェンド超偉業として、ここに記しておきたいと思います。



そして、改めて歴史の本流に戻りましょう。



そう、時は2013年付近……。



この時。



二次作者と一次作者!

   +

男性向け作者と女性向け作者!



男向け二次作者と、女向け二次作者の、一次創作場での出会い!



   テンプレとテンプレが交差するとき、物語は始まる……!



そんな某禁書のキャッチフレーズすら聞こえてきそう!



本来、出会うはずがなかった珠玉のアイディアと、実力者たち。


彼らが、ああ!20年以上の時をこえて!

次々と会合を果たし、融合を果たし!


大量のアイディアが投下され、輝き、また発展をすることで!




『なろう黄金時代』を作り上げたのではないか!




と思いますねぇ!




『運命の追い風』というものがあるなら、まさにこの時期のなろうはそうなのでしょう。




この流れには、なにか美しさすら感じる……。そう思いませんか?


筆者は感じてしまいますね。

なんせ男文化と女文化、数十年交わらなかったものが、ついに交差したのですよ?

しかも、同時に、一次と二次文化も!

ああ、なんと聖なるかな!



そして、あまりにも一気に実力者と、新しいアイディアがなだれ込んだために、

この時期のなろうを、美化しすぎて、今のなろうが退屈な人もいるかもしれません。

しかし、それは比較対象が悪すぎるというもの。


この時期は、濃縮エキスの上澄みを受け取った、たった一回の黄金の巡り合いなのですから。

他のサイトが再現どころか、なろう自身も、二度と再現できるものではないのです。

ぜーたくいっちゃあ、いけませんぜ!?



しかし、本当にこの時期は、市井にひそんだ実力者や

アイディアが一気に集結したとんでもない時期だったんですねえ……。

今思い返せば、ですが。


では、最後に、女性向け文化からみえる、創作の真理について、まとめて終わりにしたいと思います。







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お前の作品には、致命的に足りんものがある……

それは欲望……!執念だ!

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最後に。


ここまで読んでいただきありがとうございました。

歴史については、一通り終わりです。



そして、これらの歴史を『踏まえて』筆者の言いたいことを、改めて伝えたいと思います。

ドン引きしても……知りませんぜ!



そう、改めて、補足以前の話たちのあと。

それは、憑依・転移・転生……それらは、男向け文化で、火付け役という意味では

あの流れの通りで大体良いと思いますが……。

あのあと、感想欄で、やる夫スレも紹介してとか(筆者も好きです)。

あれもあった、これもあったよねとか。

まあ、同意しまくる出来事もたくさんあったんですが。前話冒頭みたく。

その中で、あえてこれをチョイスさせてもらいました。


そう『発祥』という意味であったなら『夢小説』この分野は、決して歴史に欠かせない。



そう強く思ったので、紹介させてもらいました。



彼女たちの文化は、裏に潜み、確かに『閉じて』いました。

しかし表舞台(というか男社会)からは『見えなかった』だけで断じて『なかった』わけではありません。

それは、確実に表舞台にも強い強い影響を与えていたのです。



その、男性を遥かに凌駕する欲望……執念。

是非、歴史の影に彼女たちがいたことを、覚えておいていただきたい。



そして、歴史は繰り返し、人の欲望は根本的には代わりはないことを考えると。



個人的な意見ですけど。

今、技術が発達した今こそですね!

電子書籍に、主人公の名前差し替え機能があったり。

一人ひとりに向けて、名前差し替えて商業商品を楽しむVIPサービスとかが。

あってもいいんじゃないかとか。

そういう事を思うわけです。



過去ウケた実績があるんだから、絶対ウケませんかねこれ。

このすばのカズマ君とか、SAOのキリト君とか。

名前差し替えて欲しい人、割と大量にいると思うんですけども。



もし、時代が進めば、こういうアイディアも何かしらの予言になるかもしれませんねー。



何故なら……



『もっと自己投影したい!』という、人の欲望に終わりも限りもない!からです!



分かりませんか?

分かるでしょう?

歴史をみれば!


その欲望を否定してもなにも産まれないことが!

その欲望こそが、文化を加速させ、人を集め、物を産み、金を動かす中心だということが!



テキストのみよりもイラストを!イラストよりも動画を!

TVよりも映画館を!

2Dよりも3Dを、3DよりもVRを!

視覚のみのVRよりも、触感や5感を含めたフルダイブVRを!いつかは!

それを求めてテクノロジーは発展してきた!違いますか?



ネット小説もそうです。

より強い自己投影を求めて。よりその欲望を満たすために!

そのために、様々なアイディアが閃き、技術が提供され、踏み込められていった!

『より自由に投影しやすいアイディア』を求めて!

そして、そのアイディアをうけ、素晴らしい名作が生まれていった!



人が技術や文化の発達を望むのは何故なのか?

『自己投影感』を!高めたいからではないのか!?



そう『もっと自己投影したい!』

その欲望の流れが見えませんか?




妄想と欲望を肯定してこそ、文化は発展していく。

文化が停滞したときは、欲望が暴走してるときではない!

むしろ逆!欲望が『ヌルい』とき!

欲望が『抑圧』されている時なのです!


貴方も、何かがうまくいかない時は!

エネルギーが足りていない時は!

何かしらの『欲望』が抑圧されていませんか?



文化の衝突で、文化が敗れるとき!

それは大抵『欲望の深さで負けている』のです。

違いますか?



歴史を見るとわかる。

ライトノベルは、一般よりも欲望が強かった!

だから、一般書籍が売上落ちてる中で、ラノベは上がっていった。

なろうは、そのラノベよりさらに欲望が強かった!

だから、先程のラノベ市場をさらに駆逐し、右肩下がりのラノベを横目になろうだけ売れていった。



今や『8割のなろう小説が3巻まで出る』反面

  『8割のラノベが3巻未満で打ち切られる』といわれる有様です。



そのなろう自体も、理想郷より、欲望にブレーキをかける奴が少なかった!

理想郷では、ブレーキをかけられた作者が大勢いた!

ブレーキをかける読者が大勢いた!

だから衰退した……



女性向けの夢小説もそう。

彼女らは男性がオリ主に抵抗があったころ。欲望にブレーキをかけていたころ。

欲望に全フリしたからこそ、男性よりも先にそのアイディアにたどり着いた!

遥かに先に!



自己投影がキモい?

馬鹿なことを。愚かなことを。

誰かをみて「ああなりたい」と思う!それは本能です!


そして「ああなりたい」という思いは

すなわち成長欲求の根底でもあるのです。

そこの対象が、妄想であるか、現実であるかなど、些細なことです。

成長欲求。それこそは遺伝子の根源の本能そのものです。



あるいは現実逃避です。

あえていいます。

『現実逃避』は全く悪いことではありません!

むしろ、誰でも行う、超健全行為です!


そう、現実逃避は、精神の癒やしの最上級のもの。

全ての娯楽はそのために存在するもの。

ディズニーもキャバクラもスポーツも、リアルの娯楽だって大差はありません。

逃避行動によるストレス発散は、猫や犬ですら行うもの。

自己投影は、それらのなかで、非常に効率的な癒やし行動です。



そもそも!

どうせ妄想の世界にいるのに、なぜブレーキをかけるのか?

どうせ匿名の世界にいるのに、なぜブレーキをかけるのか?

なんのための妄想で、なんのための匿名なのか?

世間体や批判を気にするなんて、実名や現実世界だけで十分ではないでしょうか。



「世間体」や「万人ウケ」をとりにいったとき、欲望にブレーキがかかる。



長い歴史を見てきた筆者は断言します。

売れるテンプレと、売れないテンプレには、致命的な違いがある……それは欲望……執念だと!

お前の作品には欲望が足りん……!という、北斗の拳のライバルキャラ、シンの声が聞こえてきそうです!



こんなことがあったら面白いのに!という執念が足りない!

未だに「ドラえもんの道具何欲しいの話題」が全世代に通じるのはなぜなのか?

人々の欲望を刺激するからではないのか?



もっと自己投影を!素晴らしき自己投影を!

己の欲を、他人の欲を、否定するな!むしろより加速させろ!



大体エンタメ小説ってのは、自己投影を誰の目にも分かりやすくさせるやつと、

自己投影させてるけど世間に言い訳がたつようにさせてるやつの2つしかないんだよ!(極論)


おっさん向け創作は、おっさんが気持ちよくなれる理由漬けで溢れてるしな!

年取ってくるとな、妄想に浸るにも一々言い訳が必要なんだ。大変だな全く!

投影自体が問題じゃあないんですよ。言い訳させてほしいんだ!



どストレートか!それとはわからぬ消える魔球か!

作者の腕が上がると、ごまかしが上手くなるだけなんだよ!

結局、自己投影の行き着く先は2つに1つ!



テンプレが好きな作家たちに告ぐ!


それは別名で「王道」というのです。

それは別名で「流行の最先端」というのです。


「娯楽の流行の先端」は、常に!絶対に!低俗と言われるのです。

低俗、レベルが低い、程度が低い、そんなことを言われることを恐れてはいけないです!

ブランドなんて求めてはいけません。社会的地位なんて、ありえません。

娯楽の先端とは常にそうしたものです!


そんなことより、欲望をごまかして、そこに幸福があると思うか?

いやない!特に創作の幸福はない!

好きに欲望を解放できるからこそ、創作は楽しいのです!

その上で、周りにその欲望を賞賛されたら、より楽しい!

この順番は逆には決してなりえない!



さあ、欲望を解放しましょう!




そして、テンプレが嫌いな作家たちにも告ぐ!



「美しい作品」「高度な作品」「流行りに関係なく、歴史を超える作品」

それらを作りたいという欲望!素晴らしい!


存分に作ってください。

思い切り振り切ってください。

振り切れば、必ず味方は現れます!


この作品自体が一つの証明でしょう。

このような「エッセイ」という弱小ジャンルでも、月間1位をとることができました。

いろんな人に、応援されることでいけました!ありがとう!

根本的には、筆者が楽しむ限り、作品作りに終わりはないのです!



ついでに、テンプレ嫌いの読者さんにも告ぐ!


いやな作品があっても!そう、ギラつくほどの欲望を「放置」しておいてください!

嫌いだのなんだの「抑圧」に導くものは何もいりません。誰も得しません。

そうすれば、ある地点で、反動の作品も必ず出ます。人は『飽きる』からです。

むしろ、一般書籍に『飽きた』人々が作ったのが、なろうに代表される『ネット小説』作品群ともいえます。

『なろう』は、ある意味で、一般書籍へのアンチテンプレとしてのカウンター作品なのです。


つーかテンプレ飽きたいう人って、大概、ヘヴィーな読者でしょ。じゃないと飽きないからな!

そこまで重度のユーザーなら、ランキングなんて当てにすんなよな。あんなもん基本、一致するわけないんだよ。

気づけ!スコップ片手に掘り出す時期に来たんだよ。さっさと掘る側にいきな!


それか、もう作る側にまわりな!誰だって、そうやって作者になったんだよ!

作者ってのは、好きが振り切れたか、嫌いが振り切れた奴がなるんだよ!

筆者はエッセイ書くのが「好き」だけど、同時に、小説歴史エッセイがない「イラつき」が爆発して書いたのさ!

過去の作品もそう!感情をもっと出せ!




そして、最後に、作者さんたちを応援する、読み手の方々に告ぐ!



繰り返しますが、娯楽とは、本来低俗なものなのです。

特に小説は、全て、常に、いつだって!そう言われてきました。

今、古典名作と呼ばれてるものも、生まれた当時はボロクソに叩かれてました。

当時の小説家なんて、マジで社会のゴミ扱いというか。

何なら、小説というジャンルが生まれた瞬間から言われてました!

読み手も、最先端なものを読む人は、常にバカにされ続けてきました。


しかし、断言します。時代が追いついてないだけです。

貴方は、時代の最先端の領域にいます!先端ゆえに人が少ないだけです!

むしろ、社会的地位や、高尚さが追いついたらヤバイです。

高尚さが追いついた時、それは既に、時代遅れになってるのが、小説というジャンルです。

自信をもって、自らの趣味を、作者を、肯定してください。全力でね!



その欲望のシーソーの中にこそ、名作は産まれます。



逆に、欲望を「抑圧」して「否定」して。

そんなシーソーの中には、名作は産まれません。潰し合って終わりです。

筆者も、褒められて嬉しかったので、続きをノリノリで執筆しました!

3000文字程度で終わる予定が、2万文字ぐらいになりました!

普通の小説、7話分ぐらい書いたわ!そりゃ遅くもなるぜ!


読み手も書き手も、もっと欲望を解放しましょう!

そんでそれを支持しましょう!




というわけで、補足の、欲望全開の言いたい放題コーナーをもって(笑



夢小説の補足を終わります。



本当、人の歴史って欲望の歴史ですよね!


だからこそ、追いかけるのが楽しいのです!



次の時代に来るのは、男の欲望を振り切った作品か!

あるいは、女性の欲望を振り切ったものか?


個人的には、男女の欲望を、うまーく綺麗に統合したのが

来る気がしますが!

恋愛でいうと、正妻決定済みハーレムとか、そんな感じですしね!

あるいは、男女間超友情物語とかでしょうか!


それもまた、1つの欲望の行き着く先!

実に先が楽しみです。



読了、ありがとうございました!





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※覚書 9000文字


※一応補足。物語を楽しむのは「自己投影型」と

 「観客型」の2種類がいます。前者が圧倒的に多いですけどね。特に小説は。


※母数について。正確にいうと、名作には「母数」と「選別」が必要です。

しかし、選別はシステムで行うもので、感想の「指導」で行うのが適切に働くことはほぼありません

つまり、駄作だらけと感じるなら、運営にいうか、自分で立ち上げるか、移動しましょう

 また、どんな選別でも「大衆ランク」が「貴方のランク」と完全一致する日は永久にきません。

 一致するなら、貴方はランク預言者として、大手広告会社に億でスカウトされるでしょう



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