雪の里で出会った、小さなお友達

冬休み、まゆ は限界集落に暮らす祖父母の家に遊びに行った。豪雪地帯の田舎では、祖父が大きな雪の滑り台を作ってくれた。お餅もついてもらい、まゆは大喜びだ。
そこに、たまこ と名乗る女の子が現れる。子どもが一人もいないはずの集落で出会った二人は、喜んで一緒に遊んだ。たまこには、彼女を探している母親がいた――。


北国に降り積もる雪は、南方で暮らす者には、ちょっと想像がつかない量ですよね。滑り台とカベの描写に、かつて山形県の祖父の郷里で、六メートル近い雪の中に埋もれたことを思い出しました(^^ゞ
真っ白な雪のなか、少女の母が想いをこめて編んだろう ミトンの赤が沁みます。優しいお話です。