敵は強大。武器は包丁。胸に想いを。

強大な敵を前に、無謀な戦いを強いられる女将は包丁を手に、奮闘します。そのあまりもの力量の差に「頑張れ」と応援したくなる作品です。

短編の良さを詰め込んだ、良作です。簡潔であり、山場でちゃんと魅せ、そして強いメッセージ性を持っている。隙間時間に直ぐ読めるので、是非お勧めしたい。

読み終えて気付かされるのは、きっと女将には我々の応援など不要であったという事。必要なものは全て揃っていたのかと思い、思わず唸らせてくれます。