砂の大地―― その旅路の果てに少年たちは何を見る

『道』

 この物語を一言で言うならそんな言葉が相応しいような気がします。
登場人物たちは荒涼とした大地で、父の背中、あるいは明日や未来といった
希望の道を求め旅にでます。

 ストーリーもSFという形ではありますが、親と子、兄と妹、友、そういった人々の関わりや想い、そして成長を丁寧に描いる。いわば王道とも言える物語です。

 
 小学校の時に図書室で初めて読んだ世界名作全集のワクワク感。あるいは布団を被りながら読み耽ったSF小説。そんな事を思い起こさせる群像物語、オススメです。

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