鬱病の応急処置――おれは最高の気分だ
最近、愚生は小説の新人賞で落選し、極度の鬱状態になったのだが、いままでの鬱体験から、『認知療法の効果があった』ことを髣髴し、おなじことをためしてみたら、見事に、回復した。
長期間にわたっている鬱病が、これで回復するかはわからないが、軽度の鬱病、鬱病の初期症状には、効果があるとおもわれるので、此処で紹介させていただきたい。
鬱病のかたは、長い文章を読むのも大変だろうとおもわれるので、簡単に申し上げると、『憂鬱だから憂鬱に考えるのではなくて、憂鬱に考えるから憂鬱になる』ので、『愉快に考えれば憂鬱にはならない』ということである。
つまり、『おれは最高の気分だ』というような文章群を何度も『読むだけ』で、『憂鬱に考える隙をなくし、憂鬱な気分を消滅させる』のである。
これは、一般的に、アファメーションと呼ばれるものらしく、読者諸賢それぞれに、自分なりのアファメーションを用意すると、効果的だとおもわれるが、その参考として、愚生が自分でつくり、自分でつかっているアファメーションを以下に掲載しておきたい。
このような文章群を、携帯電話などですぐに読めるようにしておき、鬱になったら、黙読でも音読でもよいので、気分が楽になるまで読みつづけるのである。
今回は、女性のかたがたでもつかえるように、一人称を『わたし』としたが、勿論、御自身でアファメーションをつくられる場合には、『おれ』『ぼく』など、自由に改変していただいて、まったく問題ない。
また、『わたしは大金持ちだ』『わたしは成功者だ』など、一見すると、現実離れした文章でも、『どこからどこまでが大金持ちで、成功者なのかわからない』ので、自分に当てはめて読んでみると、効果があるかとおもわれる。
――愚生版のアファメーション
わたしはすごい
わたしは最高
わたしはついている
宇宙はわたしを愛している
わたしには無限の可能性がある
わたしは頭がいい
わたしは成功者だ
わたしは大金持ちだ
わたしは人気者だ
わたしはモテる
わたしは天才だ
わたしは人格者だ
わたしは正しい
わたしは最高の気分だ
わたしはリラックスしている
わたしは満足している
わたしはしあわせだ
わたしはすべて大丈夫だ
わたしはなんでもできる
わたしは成功者だ
わたしは完璧だ
わたしは幸運だ
わたしは幸福だ
わたしは働き者だ
わたしは健康だ
わたしは長生きだ
わたしは億万長者だ。
わたしはカリスマだ
――以上
このアファメーションを、そのまま携帯電話にコピーするのもよいし、気分が落ち着いたら、あなたオリジナルのアファメーションをかんがえて、いつでも読めるようにしておくのもよいだろう。
あなたの鬱が回復することを祈っています。
『九頭龍一鬼(誰)はかく語りき』エッセイ集 九頭龍一鬼(くずりゅう かずき) @KUZURYU_KAZUKI
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