ダイスダウン　―俺は妹のために神をふる―

「私の犬になっていただけませんか？」
夕闇せまる道、目の前にあらわれた少女は、俺にそんなことを言ってきた。
彼女のその一言は、俺の『負け犬』人生を、大きく“ひっくり返す”ことになる――

――――

この世界は“ダイスの目”がすべてだ。
より大きい目を出したものが、より上に立つ。

廻転人は、そんなダイスの目に、ことごとく嫌われていた。
いつでもどこでも“一”しか出せず、どんな相手にも負け続ける。
だから転人は、天性の『負け犬』と呼ばれるようになった。

この物語は、そんな『負け犬』廻転人の終わりの物語であり、ダイスをめぐる闘いの始まりの物語である。

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〈お知らせ〉
完結しました。ありがとうございました。
【続編】がはじまりましたら、またお知らせします。
よろしくお願いします。