第6降

 転人と三儀は、六ノ目ろくのめ学校生徒管理役委員会、通称『首祀役くびまつりやく』員長の笊籬いかきせんと、そのパートナーであるフードをかぶった正体不明の生徒と闘っていた。


 笊籬のダイス『TEACHティーチ』による精神攻撃を受ける転人たちだったが、笊籬のパートナーであるはずのフードの生徒も、その攻撃を受け、苦しんでいた。


 そして、フードの生徒が素顔を表すと、そこには魚井の顔があった。

 しかも、その顔は定まっておらず、別の顔がノイズのように混じって見えていた。


 それを見た三儀は、彼女が姉の二王であると確信する。


 三儀に二王と呼ばれた魚井は、三儀に襲いかかろうとするが、転人がそれをはばむ。

 そして、魚井と転人は闇に飲みこまれ、三儀の前から姿を消した。


 その光景を目の当たりにした三儀は、転人を助けるため、白主のところへと乗りこむ。



 浮梨は、転人たちに起きたことを聞き、三儀と同じように、白主のもとへと向かう。

 そして、NOQSにて、魚井と対峙たいじする。

 浮梨は、三儀と同じく魚井のことを二王と呼び、ダイスダウンを挑む。

 魚井は、自分がなにものなのかを迷いながらも、浮梨に敵対心てきたいしんを燃やして、その挑戦を受ける。


 魚井は、ダイス『DUMMYダミー』を使い、浮梨に攻撃をしかけるが、ことごとくふせがれる。

 浮梨は、魚井に対し、自分が姉の一位であることを告げ、姉として魚井を倒して、二王を取り戻す。



 三儀は、これが最後の闘いになると決意し、白主にダイスダウンを挑む。


 三儀は、白主の攻撃を防ぎ、白主が驚くような闘いを見せる。


 しかし、白主の語った真実――すでに白主はこの世におらず、自分はただその身体をうつわとして利用してきた存在、ダイス『DARKダーク』であるという話を聞き、もう家族が取り戻せないとわかり、絶望してしまう。


 正体を表した『DARK』は、絶望にしずんだ三儀を取りこんでしまう。

 三儀は、転人の救出という最後の願いを『DOG』に託し、闇に飲まれていった。

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