エピローグ 継月、フルル、パラド、ダルタニャン、ガブリエル視点
俺たちが上陸したのは昨日落ちたプールサイドだった
振り返ってプールの中を覗くと塔が崩れ落ちていく光景が見えた
……
「あれ?」
「ここは?」
「確か俺たちプールに落ちて…それで…」
「なんで私たちプールサイドで寝てるの?」
しばらくして俺たちが陸に降ろした眠っていた他のカクヨムユーザーが次々目を覚ました
「継月さん、俺たちはいったい…」
継月「あっ…と…プールはまたの機会にって話になったから…とりあえずみなさんご帰宅ください」
すると…
「え?ってかその子…もしかしてフルル!?」
フルル「そうだよ~?」
えー!?
すごい本物!?
「あの!一緒に写真撮っていい!?私あなたのファンなのよ!」
フルル「いいよ~」
フルルはみんなと写真撮影
「あの…もしかして…Angely Divaのガブリエルさんですか?」
ガブリエル「はい、そうですけど…」
「あの…握手してくれますか?自分あなたの
ファンで…」
ガブリエル「いいですよ♪」ニコッ
ガブ姉はカクヨムユーザーの一人と握手
「もしかしてtwo for allのダルタニャンちゃん?」
ダルタニャン「は、はい!そうですけど…」
「応援してるわ、これからも頑張ってね♪」
ダルタニャン「はい!ありがとうございます!」
ダルタニャンもカクヨムユーザーの一人と握手を交わした
あんかけ「と、とりあえずみなさんご帰宅してください!」
継月「また詳細は追って連絡しますから!」
さすがに収まりつかないと判断した俺とあんかけさんでカクヨムユーザーのみんなを帰した
……
カクヨムユーザーを帰したあと
俺たちはまだ残っていた…
プールを見つめながら…
さっきまで繋がっていた水の世界に行けなくなった事実ともう海月たちに会えない事実がショックだったし
なにより水の世界が名残惜しかったからだ
フルル「もう…向こうのみんなに会えないのかな…」
風庭「ウォーターストーンも熱で砕け散っちゃいましたし…」
俺は足元に落ちていたウォーターストーンの欠片を拾った
継月「こんなんじゃ録な効力なんて見込めないだろうし…」
平松「水の世界…行けなくなっちゃいました…」
風庭「もっと行きたかったですね……」
田中「しょうがないといえど……」
継月「やっぱりまた行きたいな……」
パラド「……どうする?」
フルル「帰る?」
ガブリエル「でも楽しかった……」
ダルタニャン「う~……」
無理もない…あの出会いは偶然とはいえかけがえないものだった…
そこでの出来事は嘘偽りのない真実…
でも…もうあいつらには…
コォォォォォォ…
!?
落ち込んでいると突如プールが光った
俺たちが中を覗いてみると
松前「…え」
あんかけ以外「ええええええ!」
田中「な、何で!?」
パラド「何が起こった!?」
水の世界の光景が広がったと思いきや瓦礫が下から次々組上がっていき元のウォータータワーへと戻っていった
そのことにみんな驚きを隠せない
…ひとりを除いて
あんかけ「…でも、また行けるじゃないですか」ニコッ
あんかけさんは俺たちに笑顔を浮かべ言った
あんかけさんはこれを見ても冷静でいられている?一体何故…
それに水の世界がプールに映る前…
え…ゃん…いちゃん!
フルル「継ちゃん!!」
継月「っ!な、なんだフルル!?」
フルル「もう!さっきから呼んでたよ?」
ダルタニャン「どうしたの?深刻な顔して?
なんかムッとしてたよ?」
いつの間にか考え事に集中しすぎていたようだ
継月「悪い。で、何だった?」
パラド「あんかけが解散だってよ」
ガブリエル「私たちも帰ろう?」
フルル達のほうを向くと雪衣ちゃん、松前くん、田中くんが帰ってる様子が見えた
継月「あ、あぁ。それじゃああんかけさん、
またジャパリパークで」
あんかけ「はい」
こうして俺たちはあんかけさんと別れ、帰路に着いた
…
パラド「水の世界、また行きたいな」
フルル「うん!」
ガブリエル「今度はウリさんたちも誘っちゃいましょうか」
ダルタニャン「紫苑ちゃんも誘うにゃん!」
四人がそんな会話を弾ませる中
継月「…」
継月は1人考え事をしていた
フルル「継ちゃん?」
パラド「継月、どうかしたか?」
そんな様子にフルルとパラドが真っ先に気づいた
継月「いや、少し考えてたんだ…今回の件について」
ガブリエル「水の世界のこと?」
継月「うん。あくまでも推測だけど…
今回の件…偶然じゃなくて誰かの予定調和だったとしたら?」
継月以外「「「「え?」」」」
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ダルタニャン「あれ?」
気がつくといつの間に寮の前にいた
わたし…何があったんだっけ?
ランニングに行って…それで…
紫苑「あ、ダルタニャン帰ってたのね」
後ろを振り向くと紫苑ちゃんと寮母のアイリスさんがいた
アイリス「おかえりなさい、ダルさん」
紫苑「にしてもよほど張り切ってたんだね
こんな時間まで走り込むだなんて」
ダルタニャン「ふぇ?」
ふと空を見ると夕方だった
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ダルタニャンが目を覚ましたころ
ガブリエル「あれ?私いつの間に帰ってきてたんでしょうか?」
ガブリエルもいつの間にか家の前にいた
辺りを見回すと空がオレンジ色に染まっています
撮影が終わって…河川敷を歩いて…
…うーん?
「まあ、何らかの拍子に思い出すでしょう」
ガブリエルは特に気にせず家の玄関のドアを開け中へ入っていった
「ただいま帰りました~!」
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継月「ん?」
パラド「は?」
フルル「あれ~?」
俺たちは気がつくとNACITAの扉の前にいた
継月「一体何がどうなってるんだ?」
フルル「確かフルルたちプールに行って…それで…。…?」
パラド「何故だ…途中の記憶がすっぽり抜けてる…」
どうも可笑しい…こんなの科学的にはありえない…
やっぱり誰かの…
フルル「ねぇ継ちゃん」
継月「どうしたフルル」
フルル「とりあえず中に入ろ?フルル喉乾いちゃった」
パラド「こんな暑さだ、中に入って涼もうぜ」
継月「あ、あぁ…」
俺はパラドとフルルに促されるまま二人に続き中へと入った
ガチャッ
惣一「おー、継月にフルルおかえり。
パラドも一緒か」
継月「ただいま。パラドとは帰る途中で会ってさ、良かったら寄っていかないかって俺が誘ったんだ」
惣一「そうか。で、二人ともプールはどうだった?」
フルル「えっと…」
まさかフルル…途中の記憶が?
継月「あぁ、それなら清掃だけで終わっちゃったよ。泳ぐのはまたの機会にってことになったんだ。な?フルル」
俺はアイコンタクトでフルルに合図した
フルル「ふぇ?あー、うん!そうなんだ!
継ちゃんと一緒にお掃除するのも楽しかったよ」
惣一「そうか。お疲れさん、ゆっくり休め」
こうして俺たちはその後の時間をゆっくり過ごした…
パラドは少ししたら社員寮に帰っていったが…
…
その夜…
NACITA~地下室~
ベッドに座っている二人
フルル「継ちゃん…」
継月「どうした?フルル」
フルル「フルルね、プールに着いてからNACITAに帰ってくるまでの記憶がすっぽり抜けてるんだ…」
継月「だと思ったよ…」
フルルが俯いていた顔を継月に向ける
フルル「気付いてたの?」
継月「何となくな。やっぱりどう考えても…
フェックシュン!」
フルル「へ?」
あ、あれ?もしかして風邪引いたか?
そりゃあの世界で…あれ?
『あの世界』って…何処だ?
フルル「継ちゃん…?」
やばい…意識も朦朧としてきた…
バタッ
継月は突如力が抜けフルルの方に倒れた
フルル「継ちゃん?継ちゃん!どうしたの!?
継ちゃん!」
桃色に紫色って合うよね・裏
「第112話 発症・裏」に続く…
プールに転落した先は水の世界 side継月 継月 @Suzakusaiko
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