第10話 呇山到着

ザアアアアアアア…


俺たち6人をのせてケーブルカーは走る

…いや、水流を巻き込んで進んでるから走るってのとはちと違うか?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


席順はこう

       前


   あんかけ  平城山

   継月     風庭

   パラド    田中


       後


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あ、海月はまだ起きてないカクヨムユーザーの人たちのために麓で残ってるぞ


継月「にしても漸く文字通り肩の荷が降りたな…」


パラド「はぁ~…さすがにあの数を背負っての

移動はムリゲーもいいとこだって」


あんかけ「あははっ…お疲れ様です継月さん、パラドさん」


継月「てか雪衣ちゃんとあんかけさんは女性

だからまだ分かるとしても松前君と田中君は

少しは負担してよ…」


それにしても


継月はポケットから2本のフルボトルを取り出した


パラド「それ、さっき海月から貰ったボトルだよな?」


継月「ああ」


……………………………………………………


ケーブルカーに乗る前


海月『そうだ継月さん』


継月『なんだ?』


海月『これを』


海月が渡したのはクラゲフルボトルと砲弾フルボトルだった


継月『これは…何で君が?』


海月『落ちてたのを拾ったんです。あなたなら使えるんじゃないかと思いまして』


継月『わかった、ありがとう』


……………………………………………………


でも何故この世界にフルボトルが?

スピーカーボトルの時といい…

平行世界にもフルボトルが存在するのか?


松前「そういえば継月さん…」


継月「…ああ、どったの松前君?」


継月は慌ててポケットにボトルをしまった


松前「継月さんって今フルルと一緒に暮らしてるんですよね?」


継月「まあね。向こうの都合でジャパリパークに戻ってる時もあるけど」


雪衣「フルルさんってどうなんですか?継月さんから見て」


継月「いや普通にかわいいよあいつ」


あんかけ「呼び方も『継ちゃん』ですもんね」


継月「ええ。マイペースなやつですけどね。

でもそれもまたあいつの魅力の一つっていうか…」


パラド「お前とフルルって本当に仲いいよな。

いっそ結婚しちまえよ」


継月「一応その予定、まあ挙式の日は決まってないんだけどな」


……


呇山山頂


6人「ついたー!」


確かにここいらの景色を一望出来るな


松前「ここがこうで、あそこがこうなってて…」


松前君は鉄道に詳しいからかな?

地形の把握が早いな


田中「で、ここがこうだからこうなってて…っと」


田中君も!?まさか記憶力高めっ!?


雪衣「風が気持ちいい…」


雪衣ちゃんは…うん、何て言うか容姿と背景の

せいかすごく絵になる


パシャっ!パシャ!


継月「なにしてるんだパラド?」


パラド「いや、こういう景色ってゲームでありそうだろ?黎斗の作る新しいゲームのアイデアにならないかと思ってさ。だから写真に納めてるんだ」


継月「仕事熱心だな」


パラド「まさか、黎斗に早く新しいゲームを作ってもらってそれを遊びたいだけだ」


パラドは…うん、相変わらずだな

でもちょっと安心した


……


あんかけ「そろそろ麓に戻りましょうか」


継月「そうですね」


俺たちは再びケーブルカーに乗り込み海月たちの待つ麓へと戻った

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