概要
貴方の最後を――寿祝いでやるぜッ!
風が、灰栗色掛かった長い白髪を攫っていく――
時は淕明六年、照本の国をたった一人で旅する少女がいた。
少女の名は玉麗。二本の刀を携えた、狐耳の少女だ。
彼女には、ある目的があった。その目的とは……。
『復讐』
家族を皆殺しにした呪術師の男を探し求め、玉麗は旅を続けてきた。
彼女は今日も、復讐のために旅をする。
そんな彼女には共に旅をする、いわゆる仲間といえる存在がいる。
……ん? 『一人で旅をしているんじゃないのか』だって?
そうだぜ? 何しろ旅をしているのは玉麗一人だからな。けれども、仲間がいるのさ。
そいつの名は――
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