雨の日にしか現れない不思議な少年。その正体は……

雨の日が好きになる、そんな物語でした。
雨の日に現れる少年がとても素敵です。また、アメンボやカエルといった雨ならではの生き物が、ファンタジーらしく描かれているところも好きでした。
そして、描かれているのは少年との関係性だけではなく、学校の図書委員の先輩も物語に絡んできます。
梅雨の終わり、それぞれの想いを抱えながら、物語は結末へーー

儚さ、切なさ、美しさ、そして温かさ。そんな感情がぎゅっと詰まったような作品でした。