概要
二人は一緒に暮らしている。そして呼吸するように愛し合っている。
保育士の幸子は仕事を終えて、OLの紗世が待っているマンションの一室へと帰ってきた。
幸子は紗世と一緒に、デパ地下の総菜を並べて、遅めの夕食を摂る。
花楽下さまの自主企画、『同性愛を描いた恋愛小説を持ち寄って読み合いましょう#001』への参加作品です。
こちらは私の短編集『日常キリトリ線』の第4話「同居中のふたり」を移植したものです。
カクヨムコンの短編部門に参加中です。
どうぞよろしくお願いします。
幸子は紗世と一緒に、デパ地下の総菜を並べて、遅めの夕食を摂る。
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こちらは私の短編集『日常キリトリ線』の第4話「同居中のふたり」を移植したものです。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!仄かな温もりの結末は、未来の約束―距離感の中に秘められたものは“時間”
この作品に何が描かれていて、そして何を楽しむかというのは、幸子と紗世、ふたりの距離感に他ならないと、そう思うわけですが、それだけじゃレビューになんないということで。
この作品を構成するうえで、おそらくもっとも重要であるはずの要素が、直接的に書かれていません。ふたりの距離感、関係性を通してのみ、間接的にのみ、それは示されています。
重要であり、秘めるように示されていると思うもの、それは“時間”です。“これまでふたりが過ごしてきた日々”です。
ふたりの距離感というのは、これまで過ごした日々の結実であり、“証明”であると考えます。確かな日々を重ねてきたゆえにこそ、今の関係性があるのだと。巧…続きを読む