就職先は魔女が経営する探偵事務所

　大学４年生。四条光太郎は就職活動の真っ最中。
だが、やりたいことなど特にない上に、米粒みたいなプライドのせいでなかなか決まらずにいた。
　周りはどんどん決まっていく中、ようやく焦りだした光太郎は大学内の求人掲示板で一枚の求人をみつける。
　黒崎探偵事務所。
　高初任給。充実した福利厚生、そして代表の黒崎麗華は美人のなかの美人。自分のことを魔女だと言ってしまう見た目に反して痛い人だが、それを差し引いても全然ありだった光太郎は、就職先をここに決めた。
　探偵見習いとして、麗華とともに仕事をこなしていくのだが……非現実的な体験の連続で驚く毎日。
　黒崎麗華は自分のことを魔女という痛い人ではなく、本当に魔女だった。