一人の少女にまつわる、波瀾万丈な物語の始まり・・・。

とある里に育ち、成人の儀を前にした主人公の話から物語は始まります。驚くような運命に翻弄されて行く中でも、強い意志と知性と、彼女を守る男性たちによって、話は予期せぬ展開に・・・。
描写の丁寧さや伏線の張り方、政治的術策にも長けた西さんの物語には、様々な要素が複雑に絡み合い、そこから、嵐の日に一本の天につながる銀色の光を見つけて行くような、ハラハラドキドキな展開につい引き込まれてしまうでしょう。
主人公をはじめとする魅力的な登場人物たち、そして恋の物語・・・。
男性読者にも女性読者にもお薦めです。
私的には、フィルが好きです。

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