この物語そのものが交響曲

 全く正反対の二人が織り成す物語。白と黒。気品溢れるプリンスとワイルドな一匹狼。相容れない二人のようですが、お互いにないものを持つからこそ惹かれあい、尊重しあい、新しい世界を拓いていきます。
 それぞれの環境、成長、試練。それらを乗り越えていく過程に完全にひきこまれていきますよ。
 音楽がベースのおはなしですが、詳しくなくてもその世界にどっぷりつからせてくれます。クラシックなのに堅苦しくなく、この読みやすさは一体どうなってるんでしょうね。

 ラストのステージへ向けて、どんどんヒートアップし盛り上がっていくストーリーとともに、読み手のペースも上がっていきますよ~。
 二人が奏でるのはどんな曲になっているのか聴いてみたくてたまりません。チケットが欲しいです!
 ドラマ化希望の作品です!

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