どこまでもポジティブなシュールレアリズムが楽しすぎる

長野県で開催される野外映画祭に関わる人たちの様々な人間模様を描いた物語... ながら、その想像のはるか斜め上をゆくシュールな展開がクセになり、次は何が来るかと楽しみになってしまいます。登場人物の背景もしっかりと描写され、映画のラインナップも時代を感じさせてくれます。
どこまでもポジティブな思考回路の主人公には、最初は苦笑しながらもいつの間にか取り込まれてしまう魅力があり、読んでいる方もつい応援していることでしょう。
ホントなんだかウソなのか、絶妙な境界線で語られるお話。あたたかい読後感が残るところが「最高」です。

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