いくつもの人生が、星空の下で交差する。

長野県の原村で開催される「星空の映画祭」の開催秘話、という形式をとった小説。

のっけから読者の興味を引かずにはいられない大金と、個性的な登場人物達。

登場人物達の人生が、さらりと、しかし確かな筆致で描かれていて、人物像に深みを与えています。

推測に過ぎませんが、おそらく外国人作家がお好きな作者様ならではの手法ではないでしょうか。こんな方法があるのかと、読むだけでも勉強になります(いや、勉強といいつつ、結局、面白くて読んじゃったんですけれども)

登場人物それぞれの考えが独特で、でも説得力があって、彼らがどんな化学反応を起こすのかと、わくわくしながら一気に読んでしまいました。

映画好きには特に楽しめる作品。ぜひご一読くださいませ。

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