4月27日 最後に言っておく

 私は、かーなーりー、恵まれていた!


 スレッヂタウンジゾーガーディアンこと、雪車町地蔵だ。

 この名乗りは、じつに一年ぶりとなる。


 私は読者諸氏のマッマではないので、このネタをどうして使ったかくわしく説明することはしない。

 ただ、言っておきたいのは、感謝の念だと言うことだ。


 丸々一年を通じて、私はこのイカレた雑記をライティングしてきた。

 正直何度かずるっこい方法で連載を切り抜けたし、文体の調整に使ったこともあったし、内容がスポンジボブだったこともある。

 それでも最後の最後まで、こんな那辺の彼方まで追いかけてきてくれた読者諸氏には、感謝しても仕切れない。

 パセリのおひたしを山ほど送りたい気分だ。


 振り返るべき事なんて、ほとんどないが。

 しかし、感謝の道しるべはここまで続いている。

 おもえば遠くへ来たものだし、今日で終わりなのかと思うと、いちまつの寂しさも感じ……感じないな。

 やっと終わった、これで万策尽きても大丈夫という安堵が強い。

 そういう人間なのだ、私は。


 怠惰を愛し、怠惰に殉じた雪車町地蔵は。

 しかし一年間の連続更新をやり遂げた。

 これは、誇るべき事だろう。

 そうして、こんな戯れにつきあってくれたたくさんのかたがたには、ひたすらな感謝の念を覚えている。

 本当に、多くの人が助けてくれたから、こんなところまで歩んでこれたのだ。

 これは、私にとって、大きな財産になったと言えるだろう。

 本当に、こころからの、ありがとうを伝えたい。


 ……さて、つらつらと書き連ねてきた雑記も、いよいよ終わりだ。

 慎ましやかに紡がれた日記のごときナニカは、今日をもって終了するのだ。


 ところで。

 覚えているだろうか、あの言葉の意味を。


 それは、長い永い別れの言葉だ。

 そして、ごきげんようという感謝の言葉だ。


 一年間の締めくくりとしてふさわしいその言葉をもって、このエッセイとも言えない雑記にエンドマークを飾りたいと思う。


 それではミナサン、ご一緒に。





「アデュー!」


















(これで終わり? 本当に? 本当に?)

(終わりですよ。そして、今日が終わることから、明日が始まるんです)

(つまり、それは)

(ええ、いつかどこかで、また会いましょう。それでは、再見サイチェン!)

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明日を思えば全力で未完成 ~日を記す雑記~ 雪車町地蔵 @aoi-ringo

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