11話 デート1
翌朝総司は、ジーク王の書斎室に呼ばれた。
コンコン、総司がノックする。
「入れ」
ジーク王が低い声でそう言い総司は中へはいる。
「失礼します」
総司が中へ入るとジーク王は、真剣な目で総司を見ているそして口が動く。
「単刀直入に言おう貴様、セリア嬢を幸せにするか?」
ジーク王の唐突な質問に総司は、少し戸惑うが深呼吸をし真剣な顔をする。
「えぇ、幸せにします」
「男に二言は、ないな?」
「ないです」
「ふ。そうか…」
ジーク王が小さく笑い少し悲しそうな顔をする。
「なら全力で幸せにするがいい、だがもしセリア嬢を少しでも悲しませたり泣かせたりしたら即刻死刑だからな覚悟するがいい」
「えぇ、その時は、その死を覚悟しましょう」
「ふっ。度胸だけは、達者だな」
「いえいえそれほどでも」
「別に褒めとらんわ戯けが…もうよい部屋に戻っていいぞ」
「はい、失礼しました」
総司は、そういい書斎室を出ていった。
そして総司が出ていくのを確認するとジーク王は、窓に目を向け空をみるそしてポツリと呟く。
「ルシウスよ貴様の娘も立派になったものだな…」
ジーク王は、そう言って机と向き合って手紙を書き始める。
「さてとこの事をルシウスに報告せねばな、ふふヤツの返答が楽しみじゃの」
そう言ってジーク王は、手紙み書くのだった。
*************
総司は、書斎室から出て行き取り敢えず自分の部屋へと戻った。
総司が部屋に戻り中へ入るするとベッドが妙に膨れモゾモゾ動いているのに気づく。
(またセリアかな?よし…)
そして総司は、そ〜とベッドに近ずきそして。
「えい」
「ひゃッ!」
総司がベッドの布団をいきよいよく剥がす。すると可愛らしい悲鳴が上がる。それを聞いた総司は、「え?」という顔をする。
そこには、セリアでもなく千春でもないティアがいた。
「な、なんでティアがいるの?」
「うぅダーリンのバカ。いいじゃんいたって…嫌なの?」
ティアが上目遣いで涙目になりながら言いよる。
(う…そんな目で見るなよカワイイだろ)
「嫌じゃないけど…それよりも千春達は?」
「むぅ…そこは、好きって言ってよ、言わないと答えないから」
そう言ってティアがムスッとし頬を膨らませる。それを見た総司は、「はぁ」とため息をつきティアの手をそっと握るするとティアは、「ひゃう…」と顔を赤くし可愛らしく声をもらす。
「ティア、好きだよ」
総司がにこやかにそう言うとティアは、さらに顔を赤くし抱きつく。
「私もダーリンのこと大好き!!」
ティアがそういいギューッと抱きしめ総司の胸に顔を埋める。
「うお、ちょティアくすぐったいよ」
「うふふ、ダーリン〜」
「よしよしで、千春達は、どうしたんだ?」
総司がまだ抱きついたままのティアに頭を撫でながら千春達について聞いてみる。
「ん〜チハルちゃんは、図書室にいると思うよ?あとセリアちゃんは、わかんない多分メイドのお仕事じゃない?」
(そうか…ん〜あ、そうだ)
総司が何かを思いつきまだくっついてるティアに話しかける。
「なぁティア折角だし街行かないか?ここにいても暇だしどお?」
「街?!二人で?!」
「う、うん」
ティアが思いのほか食いつくそして目をキラキラさせながら総司を見る。
「行く?」
「行く行く!!早く行こ!」
そう言ってティアは、まるで子供のように飛び跳ね喜んでいた。
(まるで子供だな、でも眼福ッ!!)
総司は、内心そう思う何故ならティアの豊かなお胸が飛び跳ねるたびに揺れるのだプルンプルンと…
「ダーリン?なんか目がいやらしいんだけど?」
ティアがそうジト目で言うと総司は、ぎくりとする。
「そ、それは、ティアがまるで子供のように飛び跳ねから可愛かっただけだよ」
「ホントかなぁ〜?まぁいいや早く行こうよ!」
ティアは、クスクスと笑いながら言ってくるが早く総司と街に行きたいらしく軽く流した。
「わかった、じゃあ用意するからちょっと待ってて」
「はーい!ふふ〜楽しみだなぁダーリンとデート!」
そう言って総司は、そそくさと用意を済ませ部屋をでる。そして誰にも気付かれないように城の外の門までいき門番に話しかける。
「すいません、街に行きたいのですが出ても大丈夫ですか?」
総司が門番をしていると男に話しかける。その門番は、肩をビクッと震わせ総司達を見る。
「こ、これは、勇者殿。街ですか?わかりました只今門を開けますので少々お待ちください」
門番の男は、そう言い門の方へと走って行ったそして門がギギーっと開く。
「門が開きました。では、どうぞ夕刻の鐘がなる頃には、帰って来てください。夜になると危ないので」
「えぇ、わかりました気おつけます」
そう言って総司は、門を潜り街へと向かった。
最強ゲーマーが異世界召喚されました(仮) 天空 天猫 @ouka282241
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