6話 決断4

翌朝総司は、まだ眠くてダルい体を起こそうとするが起き上がらない、それもそうだろう昨日の夜は色々大変だった、総司が千春に部屋へ戻るように言っても「やだ」の一点張りでしかも挙句の果てに泣き始めるし本当に大変だった。

そして「戻れ!」「やだ!」の言い争いを一時間ぐらいやってようやく千春が諦め、しょぼくれながら自分の部屋へと戻って行った。


はぁ〜千春って変なとこ頑固だよなぁ…しかも昨日のあれ一時間くらいで終わったな?これ絶対裏あるぞ…はぁ〜めんどくせぇー


千春は、【LoF】内でもそうだった。何か欲しいものがあると絶対にそれをゲットするまで諦めないのだ、そして何も取らずに潔く諦める時には、何かしら裏があるのだ。


「はぁ…寝るかな…」


総司が二度寝しようとした時、総司の足元で何かが動く、モゾモゾとモゾモゾと動きそして総司の胸の近くまでやってくるそして。


バサッ!


総司が被っていた掛布団が中を舞う、そして目の前に現れたのは、白のワンピースを着た千春がいた。


「ソージくんおはよ!いい朝だね!」


千春が総司を馬乗りにしながら爽快にあいさつする。そして総司は、頭に手を当て心の中で昨日の出来事を思い出しため息を吐く。


はぁ…こういう事だったのか…昨日潔く諦めたのは、コレが理由だったか…


「おはよ、あとどいてくれるかな、あとなんでいるの?」

「はーい、それはね司くんから逃げてきた」


千春は、素直にどきベットに座る、別に重かった訳でわないが起き上がるのに邪魔だったからだ。そしてなんでか知らないが司から逃げてきたらしい。


「今日の予定って工藤が王様に世界を救うって報告するんだよな?」

「うん、そうだよ。流石だよね司くん、ああやってみんなをまとめられて」

「そうだな」


まぁ、こっちとしてはリーダーシップを取ってくれるのは、嬉しいけど俺アイツのこと苦手なんだよな〜このまま逃げよっかな?


総司が司のことを苦手なのは、司の性格が問題なのだ。司の性格は、いわゆる天邪鬼で司は、自分が誰よりも一番だと思っている。人と同じことをしても面白くない、違ったことをして目立ちたいと考えている。そして、人に指図されるのが大嫌いで自分で考えたことを否定されても自分が正しいと思いガンガン進んでく。そして総司は、高二になってから司と一緒のクラスになってからよく分かった、文化祭で他人に指摘されたことを受け入れなくて意見がぶつかる事もあるがそれは、いつも同じ形で解決する。それは、女子達が司の味方に付き男子達を黙らせる。それで司は、今まで難を逃れてきたのだ。


すると、コンコンとドアがノックされる。


「ソウジ様朝食の準備が出いました。起きていらっしゃるならドアを開けて貰ってもよろしいですか?」


ノックの正体は、セリアだった


「あ、セリアさんか。今開けます」


総司は、ドアの方へと歩いたそしてドアを開けて上あげる。

ドアを開け視界に入ってきたのは、メイド服のセリアと料理がのったワゴンだった。それを見て総司は、首を傾げる。


「あれ?朝食って食堂じゃないんですか?」


総司が疑問を口にする。


「えぇ、その予定だったんですがツカサ・クドウ様達がジーク様に報告したい事があると言っていたので朝、みんなを集めてジーク様の所え向かいました」

「へぇ、そんなんだ」


総司は、司達の収集に呼ばれなかった。それを知った総司は、表情に出さないが内心で怒る。


へぇ、アイツ俺は、呼ばずにほかの奴らは呼びに行ったのかへぇ…俺って忘れられるほど影薄かったけ?でも何回か話したことあるよね?それでも忘れたと…へぇ…やっぱ俺アイツのこと嫌いだわ


「立ち話もなんだし部屋に入りましょうか」

「はい!」


セリアを部屋の中へ入れる。


「あとソウジ様、ツカサ様がチハル様とゆう方を探していましたがご存知ないですか?」

「千春を?なんでだ?あぁ…そういうことか」


何故千春を不明だが、千春が何故司から逃げたのが分かった。


「ご存知なのですか?」

「はい、千春ならそこに居ますよ。何でも司から逃げていたみたいで」


そう言って総司は、千春のほうを指さす。すると千春は、総司の後ろからヒョコっと顔を出す。


何その仕草!かわいいんだけど!


「私がどうかしたの?」

「ここにいましたか。チハル様おはようございます。ツカサ様が探していましたよ?」


それを聞いた千春は、ものすごく嫌な顔をする。


「司くんまだ探してたんだ…」

「向かわれますか?」

「嫌行かないかな一緒に居たくないので」

「そうですか………(チッ)」


ん?なんか舌打ちした音が聞こえたんだが気のせいかな?


するとグゥ〜と誰かのお腹が鳴る。音がした方に目を向けると千春が顔を赤くして下を向いていた。

それを見て総司とセリアは、笑う


「はは、そういや朝から何も食べてなかったな」

「ふふ、そうですね。でわ朝食と行きますか。用意しますので少し待ってくださいね」


そう言ってセリアは、朝食の用意をする。そして千春は、というと恥ずかしいのかまだ顔が赤い。

そしてようやく食べる準備が整い席につく。


「それでは、どうぞお召し上がりください」

「「いただきます」」


そうして俺たちは、朝食を食べた始めてから数十分後。朝食が食べ終わり着替える。


「それでは、私は後片付けがあるのでこれで失礼しましす」


そう言い残しセリアは、出ていった。

そして俺達は、皆の所へ行くのにしたくをする。


「千春も早く着替えてこいよ、俺は先に行ってるから終わったら来いよ」

「分かった」


そう言い残しまだ白のワンピース姿の千春は、着替えるために総司の部屋を出ていき自分の部屋と戻って行った。

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