大人はみんな、かつては子どもだったから。だから、心が揺れる物語。

小学生の夏菜ちゃんが、白ランニングシャツに白ブリーフの変態さんに出会って、交流する物語。

と書くと、別の意味で動悸が止まらないのですが、この作品に出てくる変態さんは、とっても紳士です。しかもイケメンボイス(個人的にここ重要)です。

しかも、変態さんには、何か事情があるようで……?


語り口はあくまで優しく、軽やか。まるで、春のそよ風のようです。

そして、何より素晴らしいのは、子どもである夏菜ちゃんが、子どもや大人について語る内容です。

時に、「ああ、子どもの頃は確かに夏菜ちゃんみたいにこう思っていたなぁ」とか「うん、大人ってずるいよねえ」とか、今の自分と子どもの頃の自分を比較して、切ないようなノスタルジックな気持ちにさせられます。

そんな感情を、ぜひ味わってください。

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