概要
幸か不幸か、僕は呪いめいた才能に恵まれていた。
死体の声を正確に聞き取りデータ化する作業を日本では口寄せと呼び、それに特化した才能があると国に認められた者もまた同じようにそう呼ばれた――新人の口寄せであるコノリは、配属先である巨大地下書庫で美しいが冷徹な上司カイネと出会う。カイネや親友の仙堂、自在に言葉を操る死体・B0200との交流、地下書庫に隠された秘密、口寄せとしての経験を通して、コノリはいつか失った自らの姿を思い出していく。
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