第五章、プロローグ&本文(その一)への応援コメント
椅子の無い椅子取りゲーム。相変わらずのマリオ君の不気味カワイさ。
そして、毒舌コメント野郎はいつまで引きこもりを続けるんだ!? サバイバルゲームで一人だけかくれんぼとか、引きこもりを極めていらっしゃる。
ことごとく定石を外してくるスタイル。このフラストレーションが解消されるときは来るのでしょうか?
作者からの返信
またしても公開してから早速の、ご丁寧な応援コメントとエピソードに応援♥、誠にありがとうございます!
『人魚の声が聞こえない』の作者の881374です。
今回も鋭い御指摘を賜り、思わずギクッとなってしまいました。
もちろんここら辺のことについても、しっかりと設定してるわけなんですが、何分すでにストーリー自体が山場にさしかかっておりますので、ここでうかつなことを言ってしまうと、すべてネタバレになってしまうんですよ。
肝心の主人公である満が現在のサバイバルゲームに積極的に参加しないことについては、ある『隠し設定』が存在していますし、最終的に一応カタルシスを迎えるシーンをご用意いたしておりますが、ただし非常に特殊な状況下において行われることになっておりますので、果たして読者の皆様の全員のフラストレーションを解消できるかどうかは、現段階では何とも言えなかったりします。
とはいえ、今回いい機会ですので、御指摘があった中で、鞠緒の『不気味カワイさ』についてのみ、少々詳しく述べさせていただこうかと思います。
何かここ最近の展開として、なぜだか『少年』である鞠緒を『ヒロイン』として、鬼畜の叔父さんはもとより、今や満までもが己の倒錯的嗜虐欲を認めるといった有り様となっておりますが、けしてこの作品は『BL押し』というわけではございません。
初公開からずっと本作を追っかけておられる滝杉様ならご理解いただけるかと思いますが、これってヒロインを正真正銘女の子にしちゃうと、同じことをやっていても、非常に『生々しく』なってしまうんですよ。
一見同性同士のほうが変態度がアップするようにも思えますが、そもそも『百合』なんかソフトなやつだと、男女の恋愛ものよりもいかにもフィクション的に純粋かつ美しく描くことができるように、むしろ凄絶なまでに変態的性愛を描くのなら、男同士のほうがどこか『あっさり』と描写できて、読者様に対してもそれ程どぎつい印象を与えないで済むのではないかと、思っておりますところであります。
そんなこんなで、いかにもやりたい放題やっているように見える本作ですが、一応(これでも⁉)読者様に与える印象というものに留意して作品づくりを行っておりますので、これからも何かときわどいシーンがあるかも知れませんが、何卒ご容赦のほど、よろしくお願いいたします。
編集済
第四章、その三への応援コメント
自分を視れない予知能力に、自分の存在を確信できない記憶喪失者。ままならないものですね、だから傍から見ている分には面白いのでしょうが。
そして女性編集者さん、ゲームマスター的な存在だったのですね。島に来て以降出番少ないなと思ったら。
一人歩きを始めるゲーム。どうなるのでしょうか。
作者からの返信
またしても公開してから早速の、ご丁寧な応援コメントとエピソードに応援♥、誠にありがとうございます!
『人魚の声が聞こえない』の作者の881374です。
今回も鋭い御指摘を賜り、非常に考えさせられました。
今回のエピソードによって、謎のゲームに参加させられたことはもちろん、『人魚の里』に来たこと自体が、今となっては正体不明な女性編集者(?)の仕組んだことであったと判明しますが、鞠緒を始めとして里の人間がどうやら満のことを以前から知っているようであり、彼自身も何かと既視感を覚えるものの、記憶喪失であるために、ストーリーの進行とともに真相に近づけるどころか、かえって謎が深まっていくばかりといった有り様となっております。
そして何よりも座敷牢内で発見した、叔父の荒唐無稽な手記を読み込むほどに、彼自身もだんだんと狂気に犯されていき、ゲームの行方はもちろん、鞠緒との関係も決定的に変化して参りますので、どうぞご期待ください。
第四章、その二への応援コメント
本格的にサバイバルものにジョブチェンジ!
加速度的に起きるであろう殺人。確かにミステリーのテンポで進めていては到底処理しきれないですね。
勝利条件がいまいちわかりませんが、どうなるのでしょうか。さらなるカオスに期待です!
作者からの返信
お早うございます。881374です。
またしても公開してから早速の、ご丁寧な応援コメントとエピソードに応援♥、誠にありがとうございます!
しかも今回も、前回にましての鋭い御指摘の数々、感服いたしました。
勝利条件に関しては一応、こういった状況におけるプロフェッショナルである(はずの)『サバゲーさん』が言っていたように、「サバゲーで一番大事なのは、敵を倒すことよりもまず、自分自身が生き延びること」ということになりますが、もちろん真相はそんな単純なもので済むはずがないのは、ご想像の通りです♡
そして何よりもこれからの展開についてですが、正統派ミステリィとしては非常に心許ないけれど、『カオス』方面に関しては想像を絶するイベントの数々をご用意いたしておりますので、どうぞご期待ください!
第三章、その三への応援コメント
いよいよサバイバルじみてきましたね。
人魚伝説はともかく、里の人間の目的はいったい・・・。
愛好会の人たちも人魚伝説、信じ切っているような口ぶりですが、釈然としない感じ。何か別の目的でも隠しているのでしょうか。
思惑が絡み合ってきて、いい感じのカオスな模様を呈してきてますね。
作者からの返信
お早うございます。881374です。
今回は何よりも、拙作『人魚の声が聞こえない』に対するレビューについての御礼から、述べさせていただきます。
ここ最近毎回のようにお伝えして参りましたが、連日の殺人的暑さの中で、拙いとはいえ本作を始めとして私が辛うじて創作活動を続けていられるのは、滝杉様の懇切丁寧かつ的確極まりない応援コメントのお陰でございます。
これだけでも身に余る光栄なのに、何と今回は作品全体に対するレビューまでも賜り、もはや感謝のしようもございません。
本当に本当に、ありがとうございました!
本作『人魚の声が聞こえない』は、とても正統派のミステリィ小説と言えるものではなく、今回の滝杉様のコメントにありますように、まさしくカオス(混沌)を体現したような作品です。
しかしだからこそ、私にしか書けない『これまでの小説にはない独特の面白さ』を実現できるものと自負しておりますので、どうぞこれからもご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
第三章、その二への応援コメント
女中さん達とんだお茶目さんですね。
とんだ食わせ者、もとい食わせない者。今までの描写では食べられる物は自生していますし何とかなりそうですが、ヤギでも放たれて根こそぎいかれるんでしょうか?
満の徹底した観測者視点が妙にシュールに感じます。
作者からの返信
またしても公開してから早速の、ご丁寧な応援コメントとエピソードに応援♥、誠にありがとうございます!
『人魚の声が聞こえない』の作者の881374です。
この金土日の週末三日間は、本作に、『ハルヒ』二次創作に、『なろう』様での企画用百合ホラー新連載と、三作品を連日同時投稿するといったハードスケジュールで、ようやく本日月曜日になってほっと一息と行きたいところだったのですが、相変わらずの猛暑のために、むしろ心身共に悲鳴を上げております。
そんな日々における一服の清涼剤こそが、まさしく滝杉様の応援コメントでございます! 本当に心から感謝しております!
しかも、今回またしても鋭い御指摘、感服いたしました。
鞠緒や女中さんや許斐さんあたりが、とんでもない曲者であることはもはや明白ですが、そんな連中の中にあって、いまだ『常識人』を自認している満こそが、むしろ一番異常なのではなかろうかと、作者としても今更ながら不安に思い始めたところです。
とはいえ、確かにこれからどんどんと、ストーリー自体が異常性を深めていくことになりますが、『人魚の声が聞こえない』はあくまでもエンターテイメント作品ですので、どうぞ最後まで存分にお気楽にお楽しみください!
第二章、その十三への応援コメント
唐突なタイトル回収。満が少女を人魚に例えている辺り、
叔父さんも満と同様の体験をし、会えない少女の面影を少年に重ねたのでしょうか。
そして放っておかれる殺人事件。
まあ確かに里の秘密を追う方が魅力的ではありますけど、死んだ陰陽師さん、南無。
満月に映える少女の姿。風景描写が素敵ですね。
作者からの返信
いつもながらの公開してから早速の、ご丁寧な応援コメントとエピソードに応援♥、誠にありがとうございます!
『人魚の声が聞こえない』の作者の881374です。
本日も猛烈な暑さの中で、体力はもちろん気力すらも激しく削がれていく中、滝杉様の応援コメントだけを励みとして、本作はもちろん、『ハルヒ二次創作』に、『なろう様』においては新作ホラー『夢魔の告白』と、一挙に三作も更新いたしました!
これも滝杉様のお陰です、本当に心から感謝しております!
特に今回のコメントにおいては、風景描写をお褒めいただき、大変恐縮でございます。
だいたい私の作風としては、奇想的なアイディアを頼りに、勢いだけで押し進めておりますので、こういったご感想をいただいたの初めてであり、非常に喜んでおります!
また御指摘いただいた陰陽師さんについてですが、実はあのまま放って置かれているわけではなく、後で衝撃の事実が明らかにされますので、どうぞご期待ください。
第二章、その十一への応援コメント
氷室とその周辺だけ詳しく書かれる情景描写。嫌な予感しかしませんね。
ひと月に一度しか来ないヘリコプター。こんなところで殺人でも起きようものなら、気まずい! 一か月間、犯人とどんな顔して過ごすのでしょうか。
作者からの返信
またしても公開してから早速の、ご丁寧な応援コメントとエピソードに応援♥、誠にありがとうございます!
『人魚の声が聞こえない』の作者の881374です。
この猛烈な暑さの中で、体力はもちろん気力すらも大幅に削がれておりますが、滝杉様の応援コメントが毎回大変励みとなっており、本当に心から感謝しています!
今回のコメントも、非常に鋭い点をつかれていて、感服しきりでございます。
まあ所詮、私ごときでは正当なるミステリィ小説なぞ書けるわけがなく、いっそのこと『変態性』で勝負していこうかと思います。
そこら辺のところは、いよいよ次回第二章第十二話にて勃発する、待望の『最初の事件』においても遺憾なく発揮されておりますので、どうぞ御一読のほど、よろしくお願いいたします。
編集済
第二章、その九への応援コメント
あれ? これ。マリオ君、叔父さんか主人公かどっちのこと言ってるんだろ。
マリオは主人公の事潮と呼ぶし、主人公は記憶ないしで、もう。マリオは潮と満を別の人物として認識できてない、って認識であってますかね?
どちらにしても衝撃の展開。
これが叔父さん失踪の謎につながるのか、主人公の記憶を開くカギになるのか。
作者からの返信
またしても公開してから(事実上タイムラグ0の)ハイスピードの、ご丁寧な応援コメントとエピソードに応援♥、誠にありがとうございます!
『人魚の声が聞こえない』の作者の881374です。
今回の内容に対して、滝杉様が疑問に思われた点に関しては、誠にごもっともかと存じます。
もちろんこれに関しては明確な答えが用意されており、最終的にはそのゴールに向かってきちんと筋道が設けられております。
ただし、何よりもこの作品は『平成最大の奇書』であるとともに、『アンチミステリィの最高傑作』であることを謳っておりますゆえに、「結局すべては作者が最初から用意していた『真相と真犯人』に行き着くだけだった」という、本来この世界には無限の可能性があるはずなのに、それを否定することによって『後期クイーン問題』という致命的な欠点を露呈してしまった、旧来のミステリィ小説を否定する立場におりますので、作中におけるいろいろな事象や人間関係に関してはできるだけ『あやふや』になるように描写しておりますから、そこら辺についてはどうぞご理解の上、存分にお楽しみになってください。
例えばですね、たった今思いついたのですが(おいっ)、主人公の叔父の『潮』というのは、(この後実際に登場する)作中作である『人魚の声が聞こえない』の主人公──つまりは、小説の登場人物のようなもので、あくまでも作中作において鞠緒に対して倒錯的暴力行為を加えていくわけですが、主人公の満ときたら自分自身についての確固たる記憶がないものだから、いつしか現実と小説の区別がつかなくなっていき、自分と叔父を同一視始めてしまう──といったふうに、(ある種のメタフィクション的に)捉えられても別に構わないんですよ。
まあ、一言で言えば、まさにキャッチコピーに使っております通り、『ドグラマグラ』なんですよ、『ドグラマグラ』。
とにかくこのようにこれからも、いかにもコメディタッチのライトノベルを装いながら、『平成最大の奇書』の名に恥じぬよう、とことんまで読者の皆様を狂気の迷宮へと眩惑して参りますので、どうぞ御覚悟のほどを。
第二章、その六への応援コメント
ミステリー談義。
確かにミステリーのトリックはその小説世界で成立していれば、矛盾があってもあまり糾弾されませんね。
流石に小説で人の認識すべてが決まるとは思いませんが、自身に無い視点を雄弁に語る様は総じて見ていて面白いです。
作者からの返信
またしても公開してから早速の、ご丁寧な応援コメントとエピソードに応援♥、誠にありがとうございます!
『人魚の声が聞こえない』の作者の881374です。
本作は基本的にエンターテインメント作品ですので、前にご紹介した『白日夢』ほど論理性を優先しておりませんが、相変わらず着目点が鋭くいらっしゃって、またもやドキッとさせられました。
実はこの『ミステリィのトリックはその小説世界で成立していれば、矛盾があってもあまり糾弾されない』というところこそ、かのミステリィ小説における最大の未解決定理である、『後期クイーン問題』の本質を突いていたりします。
また『小説によって人の認識すべてが決まる』については、ユング心理学における全人類の集合知である『集合的無意識』にアクセスさせることによって、人の認識や記憶を変えることができることを暗に示唆しているとも見なせます。
それというのも、後期クイーン問題を解決した真に理想的なミステリィ小説とは、単一の決まり切ったストーリーからなる単一の作品世界ではなく、無限の可能性を有する無数の世界の集合体──量子論で言うところの『多世界』であり、まさしくユング心理学で言うところの集合的無意識そのものとも言えるからです。
とはいえ、実は本作『人魚の声が聞こえない』作成時においては、私自身後期クイーン問題や集合的無意識の存在自体を知らなかったのであり、許斐氏もあくまでも勢いに任せて持論を展開しているだけであって、本作においては第一にそのエンターテインメント性を楽しんでいただければ十分であり、もし更に突っ込んだ論理的SFミステリィ小説がご所望であられましたら、『白日夢』(ただし【ステージ4】のみ)のほうを御参照なされていただきたく存じます。
第二章、その三への応援コメント
おお。マリオ君。
普通に人外の域に達していらっしゃる。
そして舞台。改めて描写されるとめちゃくそ広い。夏は高温高湿度になりそう。
作者からの返信
またしても公開してから早速の、ご丁寧な応援コメントとエピソードに応援♥、誠にありがとうございます!
『人魚の声が聞こえない』の作者の881374です。
「そして舞台。改めて描写されるとめちゃくそ広い。夏は高温高湿度になりそう」とのことですが、そうなんですよ。だからこそ真夜中に、泉で水浴びなんかができるんですね。(……良かった、御指摘のお陰で、むしろつじつまが合った♡)
それと「鞠緒」が「普通に人外の域に達している」件についてですが、この作品は基本的にラノベ調で書かれていて、非常に読みやすくできておりますけれど、『平成最大の奇書』かつ『新世紀のドグラマグラ』の看板に偽りなく、これからどんどんとエグい描写も増えていきますので、何卒ご用心を♡
第二章、その二への応援コメント
トンデモ理論の応酬。これはオチのハードルがドンドン上がっていきますね!←
丁寧なコメント返信ありがとうございます。自身メタ視点の強い作品が好みのため、是非他作品も拝読させて頂きます。
作者からの返信
またしても新規公開から早速の、ご丁寧な応援コメントにエピソードに応援♥、誠にありがとうございます!
『人魚の声が聞こえない』の作者の881374です。
先の返信においては、文章演出技法がどうしたの、論理性がどうしたのと、他の作品までお勧めしたりいたしましたが、僭越ながら本作『人魚の声が聞こえない』の何よりの魅力は、『小説としての面白さ』と『これまでにない奇抜さ』だと自負しておりますので、あまり『謎解き』や『オチ』なぞをお気になさらずに、どうぞそれぞれのエピソードを、気楽にお楽しみください♡ (←予防線)
第二章、プロローグ&本文(その一)への応援コメント
集まったの30人もいるんですか!?
しかも全員ミステリー関係者となると推理場面は凄いことになりそうですね。
冒頭の記憶、やはりマリオ君が記憶を取り戻す鍵なのでしょうか。一人称が変わっているのが気になるところ。
どう展開していくのか非常に楽しみです。
作者からの返信
前回に引き続いての度重なる応援コメントにエピソードに応援♥、誠にありがとうございます!
『人魚の声が聞こえない』の作者の881374です。
滝杉様の、各章冒頭のプロローグや鞠緒自身が記憶を取り戻す鍵ではないかといった御予測には、作者である私自身思わず舌を巻きました。
また、主役以外の逗留客が30名もいることの理由や、そんな彼らの最初の『推理シーン』については、あっと驚く趣向を凝らしておりますので、どうぞご期待ください。
第一章、プロローグ&本文(丸ごと全部)への応援コメント
初めまして。コメント失礼します。
近況ノートで目に留まり、キャッチコピーに惹かれ拝読させていただきました。
ぐいぐい頭に入ってくる語り口に、随所にちりばめられた言葉遊びやミステリネタ。
面白いですね。
クローズド・サークルに、ルビを振らないと読めない名詞に、いかにもな雰囲気の館の住人の登場。
僕の好みドストライク。これからどう展開していくのか期待です。
作者からの返信
初めまして、『人魚の声が聞こえない』の作者の、881374と申します。
早速のご丁寧な応援コメントを始め、作品へのフォローやエピソードに応援♥等、誠にありがとうございます!
内容に対する非常に細かい御指摘を承りまして、滝杉様が大変ご丁寧に拙作を読み込んでおられるだけでなく、我ながら非常に癖のある文章演出技法についても、どうやら気に入っておられるご様子で、光栄の至りでございます!
絶対にご期待を裏切りませんので、これからもどうぞよろしくお願いいたします!
特に、ただ単に『アンチミステリィ』であるだけでなく、回を重ねるごとに(各章のプロローグにおいて伏線を張っているように)狂気(エロス)と絶望(タナトス)の色合いを深めていくという、『平成最大の奇書』であることにも注目していただけると、望外の喜びでございます。
※なお以下は蛇足ですが、滝杉様が本作のような『ミステリィ小説のお約束をネタにしたある意味(ほんの少し)メタっぽい作品』がお好きなら、同じく拙作のアンチSF短編連作『白日夢』の【ステージ4】『ミステリィの女神様』編https://kakuyomu.jp/works/1177354054886038942/episodes/1177354054886126727も併せてお勧めいたします。
それと申しますのも、本作『人魚の声が聞こえない』におけるミステリィ批判は、あくまでも私のこれまでの人生上の特殊な経験による『知識』にのみ基づいて、問答無用にミステリィ──特に『警察小説』を全否定してしまうといった、ある意味『アンフェア』であるのに対して、
『白日夢』の【ステージ4】においては、SF小説等でお馴染みの量子論に則って、ミステリィ小説の『論理的におかしい点』を指摘していくといったふうに、一応のところ『フェア』と言っても差し支えない内容となっておるからであります。
特に、ミステリィ小説における永遠の未解決定理とも言われたかの『後期クイーン問題』を、それこそ量子論に基づいて完璧に解明したりしておりますので、すべてのミステリィファンの皆様にとって必読でありますぞ。
編集済
第五章、その三への応援コメント
なるほど。女編集者さんのミステリー談義での持論は潮先生の受け売りだったわけですね。
そして、マリオの小気味よい容赦ない斬り様。殺された方は浮かばれませんね。
作者からの返信
またしても公開してから早速の、ご丁寧な応援コメントとエピソードに応援♥、誠にありがとうございます!
『人魚の声が聞こえない』の作者の881374です。
今回はいきなり作風ががらりと変わってしまい、さぞかし驚かれたことかと存じます。
そもそもが、前回いきなりエログロ路線に大きく舵を取ってしまい、さすがにあのテイストのままではヤバ過ぎるとは思っていたのですが、まさか同じ程度にグロいこと(殺人かつ食人)をやっておきながら、どこかコミカルで非常に軽い調子に抑えることができたのは、作者の手柄と言うよりも、天然の鞠緒と少々のことでは動じないクールな潮という、あまりに特殊なキャラ属性の二人のお陰と申せましょう。
このことを踏まえまして、今回の個々の御指摘の点についてですが、
編集さんのアンチミステリィぶりに関しては、作中ですでにご紹介した通り、本来の職場が内閣調査室で、しかも警視庁のほうにも心理職として二年ほど勤務しており、そこで警察社会の内情を十分に知る機会があって、それから後に設立した海神別荘書房において、潮がミステリィ小説等を作成する際に、むしろ共同経営者兼担当編集者である彼女のほうから、警察の内情についていろいろとアドバイスをしたのではないかと、たった今裏設定を思いついたりしております。
今回完全にちょい役だった鞠緒については、すでに述べましたように、本当ならシャレにならないほど凄絶にグロい内容だったのをオブラートするために、いつも以上に天然ぶりを発揮してもらっているといった次第であります。