虫たちの関係がすごく好きで、彼らの日常的なやりとりの中に信頼を感じます。本当に虫たちに起こってそうな身近なできごとや、それに伴う心情などが文字で表現されていてすごく好ましい作品でした。
メルヘン風の優しく心に語りかけてくるような物語の展開が魅力的で、自然へと注がれる作者のあたたなかまなざしが伝わってきます。
舞台は誰もが脳裏に描くことのできる身近な庭です。そこで生きるさまざまな「いきもの」たちが個性豊かに暮らしています。植物も昆虫たちもそれからもちろん人間も。うららかな春にはすべてが萌え出ずるきら…続きを読む
この物語における「手」は『何』を示しているのか。それは、非常に物理的でもあり、論理的でもあり、抽象的でもあり、哲学的でもあり、「手」としての価値に縛られず、もっと大きな役割を持ったもの。ど…続きを読む
そう、これは童話の世界。そして同時にリアルな世界でもある。そこに芽吹く命、つなぐ命、尽きる命。そんな命の物語。人は何のために生まれ、生きるのか?ということをそのまま植物や虫たちに置き換えて…続きを読む
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