命の讃歌

舞台は誰もが脳裏に描くことのできる身近な庭です。そこで生きるさまざまな「いきもの」たちが個性豊かに暮らしています。植物も昆虫たちもそれからもちろん人間も。

うららかな春にはすべてが萌え出ずる
きらめく夏には命が弾ける
実りの秋は絆が深まる

そして訪れる冬

生きとし生けるものたちの瑞々しい毎日。
キラキラ輝くのは命の尊さ。
聞こえてくるのは命の讃歌。

巡る季節の描写のなんと美しいこと。
そして作者さまワールドに酔い、随所で登場人物(登場いきもの?)が語る人生(いきもの生?)の格言を噛みしめる。

作者さまの綴るすべての生き物への愛情あふれる物語を堪能してくださいね。

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