無邪気に花を摘む

無邪気な子どもは、好き嫌いではなく単純な好奇心によって花を摘む。
花を摘んで実を結ばなくなり、それが己のエゴだと気づくことは稀だ。
しかし、年を経ればまた花は咲く。咲いた花はやがて実を結ぶ。
手を伸ばし、一口齧れば、体中に毒が回る。
梅の木は、大人しいようでいて、ジッとこちらを伺っている。

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