怒りや嫉妬といった負の感情は、ジュブナイルにはご法度だ。僕らはいつからそれらを塩辛のように、ゴーヤチャンプルーのように食べられるようになったのだろう?ただ一つ言えるのは、負の感情もまた人間の感情だということだ。思春期に生まれるそれを消化できなければ、その人生は歪んでしまうだろう。では、負の感情を抑制させつづけなければならない魔法少女は……?
もしかして、こいつ、あれの母親じゃないのか?
魔法少女って何って思うんですよ。ああ……アレか。と納得するんですがね。美少女戦士に憧れてポージングを決めていた幼稚園児だった私ですが、まさか、こんな裏事情とその後の現実が待っていようとは……、まだ年端もいかない少女に、あんな苦労を背負いこませて、あげくに……ねぇ……、ひどいわな。しかし、そこは、やはり戦いに生きた少女です。見事に立ち回り、最後は勝利をつかむのです。そして……、おまけのように明かされる○○の生い立ち。goodです。
世界の平和を守るため、傷つきながらも戦った魔法少女。でも戦いが終わった後、彼女には何が残ったのでしょう?大事な時期を戦いに費やしたせいで、その後の人生が狂ってしまった魔法少女をコミカルに描いた一作です。