異色の迷宮出稼ぎストーリー

名無しに等しい主人公、彼を取り巻く不運な境遇、そして今日も彼は迷宮に潜って雀の涙の奨金を稼ぐ。
徹底した現実主義と舞台背景がとても刺激的で瞬く間に虜となりました。異世界ならばチートだの魔法だのというものに希望や憧れを抱くものですが、今作ではそんなのに甘えてるんじゃねぇ!と言わんばかりに徹底排除されています。
代わりに人間模様や繋がりが豊富になっており、ハラハラドキドキだけでなく胸がときめく感情豊かな小説となっております。
異世界の現実を徹底的に追求したシビアなファンタジーを読みたい。そんな人は是非此方を御読み下さいませ。

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