英雄や勇者とはほど遠く、奴隷の主人公は真面目で軽くてドライ。絶望せず、かといって希望もなく迷宮を生き延びる姿は、社蓄にも似て。「あの頃」の空気がここにある。こういうのでいいんだよ。
還暦過ぎ。建築系の会社員。うつサバイバー。 現在、第一話を完読させるパワーのある作品には星3つを差し上げています。 評価や反応をいただけると、尻鳥は嬉しくて踊…
インパクトに頼った作品は、一度読めば読み直す気が起きないこともザラですが、この作品は違います。奇抜なタイトル、死と隣り合わせの理不尽が渦巻き暴力が支配する世界観、食わせもの揃いの登場人物、血と汗と…続きを読む
私はウィザードリィ系は数作しかやっておらず、その手の小説は読んだことがないニワカです。 この手のゲームをしていくと、自然と最終的には主人公たちが最強の冒険者になっていくわけですが、おそらく前人未…続きを読む
清々しいほどの生き汚さ。持たざる者が持つ物は知恵と借金と人外に成りつつある躰。足掻けば足掻くほどそれらは積み重なる。この小説を読みながら自身に問う。ここまで足掻けるか?それがこの小説の一番の面白さだ…続きを読む
古きよきダンジョンRPG、ウィザードリィを彷彿とさせる。ベースはワードナの迷宮か。甘過ぎず、辛すぎず、先の展開への不安を感じさせない作品。主人公の安定感が心強い。
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