清々しいほどの生き汚さ。持たざる者が持つ物は知恵と借金と人外に成りつつある躰。足掻けば足掻くほどそれらは積み重なる。この小説を読みながら自身に問う。ここまで足掻けるか?それがこの小説の一番の面白さだと思う。
あなたは今まで消した「あ」の人数をおぼえていますか?僕は訓練場で装備を剥ぎ取って消した「あ」の数を覚えてはいない。これは英雄譚ではない、消した人の数だけあったろう冒険のおはなし。
ピンチに次ぐピンチ、つくづく主人公を追い込む世界観。なにもかもが厳しく辛く。じっくり読みたい
ます、登場する人の命全てが軽い。それだけ生き死に対して誠実に向き合う事が強要される、そんな世界。そんな世界で生きるために死と隣り合わせのダンジョンに挑み続ける主人公。大切な仲間を失ったり、最愛…続きを読む
確かにあるあるネタは楽しい、ニヤっとしちゃう。けどそれ以外の部分もハイクオリティ。むしろそっちがメインディッシュ。冒険のある世界で生きている人たちが読めるちゃんとしたファンタジーです。おすすめ!
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