大切な人の深さに触れて
- ★★★ Excellent!!!
物語は衝撃的に始まり、私はハラハラさせられました。
ヒロイン、織紙言乃さんは、心を痛めたのではないか。
友人となってくれそうな方とは上手く行くのかな。
どうも守ってあげたいタイプとして登場しました。
しかし、人は、いつまでも同じではありません。
辛いことを乗り越え、喜びを分かち合える時は笑い、大げさなところは控えめにして、日々成長をみせてくれます。
これは、日常を描いたものですが、スパンを広く、「はじめのいっぽ」、「ふたりのきょり」と伸ばして行きます。
現在、「みっつのこい」に差し掛かっております。
それから、仰々しいことなどなく、ほっとするシーンもあったりします。
大切な人々には、それぞれ思いがあります。
時には傷つけたかも知れない、けれども宝物かも知れない、様々なものを深く追っています。
作者の筆致が確かなのが、情に絡んで表れていると思います。
私の気に入ったのは、キーワード、「白」です。
どこにあるか、探しながら読まれてもお楽しみいただけると思います。
まさに、ことの次第はどうなるのか。
是非、ご一読ください。
自分の青春に出会えるかも知れません。