大切な人の深さに触れて

物語は衝撃的に始まり、私はハラハラさせられました。

ヒロイン、織紙言乃さんは、心を痛めたのではないか。

友人となってくれそうな方とは上手く行くのかな。

どうも守ってあげたいタイプとして登場しました。

しかし、人は、いつまでも同じではありません。

辛いことを乗り越え、喜びを分かち合える時は笑い、大げさなところは控えめにして、日々成長をみせてくれます。

これは、日常を描いたものですが、スパンを広く、「はじめのいっぽ」、「ふたりのきょり」と伸ばして行きます。

現在、「みっつのこい」に差し掛かっております。

それから、仰々しいことなどなく、ほっとするシーンもあったりします。

大切な人々には、それぞれ思いがあります。

時には傷つけたかも知れない、けれども宝物かも知れない、様々なものを深く追っています。

作者の筆致が確かなのが、情に絡んで表れていると思います。

私の気に入ったのは、キーワード、「白」です。

どこにあるか、探しながら読まれてもお楽しみいただけると思います。

まさに、ことの次第はどうなるのか。

是非、ご一読ください。

自分の青春に出会えるかも知れません。

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