あるSEの備忘録

作者 淡島かりす

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★★★ Excellent!!!


寝落ちで倒れる同僚、雪の中で螺旋階段を滑り落ちる上司、涼しい場所(地下)で一晩を過ごすマネージャー。

なんだこの世界、壮絶すぎる。
しかし、読んでいると笑いしか出ない。

いつの間にかこんな楽しい世界があるんだな(錯乱)という気分になってくる。

登場人物全てキャラが立っていて、そしてどこかおか……個性的だ。
悲壮感が漂うけれども、にやっとしてしまう。
なんだろう、とても笑えないけれど、間違いなく面白い。

淡島さんの語り口が悲惨な現実を、愉快な逸話に変えてみせる。
ビルが爆発したり、マンホールが飛んだりするけど淡島さんは元気です。

そんな楽しいお話です。
いつの間にか入り込んでしまうことは保証します。

★★ Very Good!!

めちゃめちゃ俺のおすすめ淡島さん。
誰かのレビューで気づいたが、このハードボイルドな感じがハマる。

俺ねえ、煙草は吸わないの。ハードボイルドに成れねえ。
この一点だけで、かつて煙草を吸ってみようかなと煙草の箱に手を伸ばしたことがある。大学生の時。

健康のため吸いすぎに注意とか、肺が真っ黒な映像が浮かんで無理だったんだよね。軟弱。その点、淡島さんみたいな相棒だと、毎日がハードボイルド。仕事ぶりに惚れる。

★★★ Excellent!!!

読む前にまずはタグを確認していきましょう。
……見つけましたか? 目につくはずです。

「リリカル社畜」。

なんてパワーワードでしょうか。圧を感じます。
そしてこのワードにこそ、このエッセイのなんたるかが凝縮されております。

では、中身を簡単に。

システムエンジニアである淡島さんのブラックな労務環境がコミカルに描かれております。それが妙にリアルで(実際リアルなんだけど)、けれど、シリアス過ぎない。

キャラクタもいいです。きっと、この場合キャラクタという言葉を選ぶのは語弊があるのですが、あえてキャラクタとさせて頂きます。それくらい全員の個性が際立っています。事実は小説よりも奇なり、というやつです。

淡島さんやマネージャーさんが不条理なお仕事に右往左往される様子がとても人間的。共感を感じさせる文体も手伝って、謎の親近感すら湧いてきます。

そう、「リリカル」なのです。抒情的。だからこそ、脱力して読める。
読者を構えさせないのが良いエッセイの条件なのだと、再認識しました。

今後も面白いエピソード期待しています、なんて締め括ろうと思ったのですが、淡島さんにもっとトラブルに遭遇して欲しい、って意味になってしまうでしょうか。

なので、どうかお体にはお気をつけて。と、そう、締めさせて頂きます。

追記 非プログラマ、とはどういう意味なのでしょうか? その辺も面白うそうで前々から気になっております。

★★★ Excellent!!!

悲壮感はないし、どちらかといえば楽しそう。
けれど状況を理解すればブラックもブラックな労働環境に泣けてきます。
多分楽しそうなのは、かりすさんの語り口のせい。
精神的にも物理的にも死にそうで、多分目は完全に死んているんじゃないかと思われる労働環境だけれども、これは言わせてもらおうと思います。
かりすさん、新作期待しているから、死なないでね?

★★★ Excellent!!!

収録されたエピソードから男勝りにならずにはいられない業種である事や、お仕事の多忙さ、壮絶さが伺えます。
語り口から歴戦の猛者である事もにじみ出るのですが、落ち着いて読めるのはそのポジションに到達された作者様のおかげかもしれません。
『こういう事もあるのだ』
というのを学べますので、業界に入る前に読まれる事をオススメします。

★★★ Excellent!!!

 大変シュールで、現実の厳しさを感じさせられます。今話題の過労のあれになってしまいそうなやつです。
 しかし、それ以上に、面白い。笑えてしまう。

 極限状態の人間の行動は、なぜか面白い。理性を超えていく行動の不思議をご覧になれます。

 暇人一同、横に並び、よくよく本気で働くことの面白みを体感すべし。