概要
君のこと……ずっと傷つけていたんだね。
★「紫灰の日時計」の続編となります。もし読んで頂ける場合、先に紫灰の日時計から読まれることを強く推奨いたします。
「この姫のために、不幸になっても構わないか?」
皇帝アーシュラが夭折し、「残された人の城」となったアヴァロン城。皇帝付きのメイドだったリゼットは、ひとつの言葉をきっかけに、封印したはずの想いに再び囚われてしまう。
相手は、亡き主の夫君、摂政ゲオルグ。それは許されることのない夢だった──。
「この姫のために、不幸になっても構わないか?」
皇帝アーシュラが夭折し、「残された人の城」となったアヴァロン城。皇帝付きのメイドだったリゼットは、ひとつの言葉をきっかけに、封印したはずの想いに再び囚われてしまう。
相手は、亡き主の夫君、摂政ゲオルグ。それは許されることのない夢だった──。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!それが真夜中の虹のように、微かで見えづらいものだとしても。
この物語には、本編に当たる「シュガードロップ・ブレイクアウト」というノベルゲームがあります。ずいぶん以前にそちらをプレイしていたのですが、「シュガードロップ・ブレイクアウト」の前日譚にあたるこちらの作品には、どうも食指が動きませんでした。
ですが今回、読了して思うのは、もし「シュガードロップ・ブレイクアウト」をご存じで、私と同じように今作に手が延びない方がいらしたら、その方にこそ、この物語をお勧めしたい!ということです。
登場人物が罪や責任を一人で抱え込もうとするスタイルは、あまり私の好みではありません。ですが今作の主人公リゼットは、利用され翻弄されているようでいて、むしろ潔く己の意思を通し…続きを読む