終末の小匣 <10+1の短編集>

作者 高羽慧

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★★★ Excellent!!!

SFショートショートを集めた短編集。

近未来が舞台ですが、どちらかといえば悲観的な未来像です。

科学の進歩や記憶、環境、人類そのものがたどり着く先を、意外な展開を交えながら、淡々と読みやすい文章で書かれてあり、ちょっとした休憩時間にでも、一話ずつ読んでいける内容です。

悲観的とはいえ、絶望とは違う余韻のあるラストが多く、ハッピーエンドではないにしても、心にじんわり染みてきます。

個人的に気に入ったのは「ウサギの餅つき」と「被験者の憂鬱」。
あと「最後の花火」も全体に流れる哀愁ある雰囲気が良かったです。

とはいえ、すべて面白く魅力的な作品群です。
単純じゃなく、ひねりのあるオチが好きな人にもおすすめです。




★★★ Excellent!!!

意外なオチに驚かされたり、ひやりとしたものを感じたり、そこに至るまでに過程に思いを馳せたり。
ひとつひとつのエピソードが味わい深く、繋がりを想像するのが楽しい物語でした。
希望に満ちているとは言えないけれど、陰鬱なだけでもない。
他の方の感想を聞きたくなる作品です。ぜひ、ご自分の目で。

★★★ Excellent!!!

このところ長編の多かった作者様ですけど、実はショートショートも凄いんです。

『黒い贈り物』では見事に「やられたー」と思ったものですが、今作も間違いなく素晴らしい正統的SFショートショート。しかも、十一作あるっていうんだから、ちょっとした作品集になるはず!


一作目を読んだ段階で言い切ります。
SFショートショートに飢えているあなた、ここにとっても美味しい作品が転がってますよ!