丁寧に練り上げられた魔女と仕立て師の世界

20世紀、皇御国出身の緋野蒼司郎は列車でアトランティス魔女連盟領へと向かっていた。
学園では魔女志望のクロエとペアとなり……。

素晴らしい筆力で、冒頭からぐいぐいこの世界に読者を引っ張り込みます。

緑色の髪と瞳のクロエ、黒髪黒目の蒼司郎。
この二人が切磋琢磨する様子、少しずつ無理なく距離を縮めていく過程、すべてが丁寧に織り上げられた絹織物のようです。

限りないセンスと揺るぎない技術力を感じさせる作者様の力量に感無量です。

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