夢を諦める時期

「女の子になりたい」という夢を諦めるための小さな冒険。
けれど、なぜ女の子になりたいと思ったのか、一応理由は述べられるものの、漠然としている。努力せず手に入れた資金をもとに、理想のシュガーガールに似合いそうなものを買う涼と、それに付き合う充。
充の理想の女の子も、もしかしたらシュガーガールで、心の底では、涼が女の子になるのを期待していたのかもしれないと思ったり。
元女の子としては、彼らの思い描く女の子ってそうそう居ないよとツッコミを入れつつ。
追っていた夢を諦める。そのような時期の只中に迷う高校生の心の迷宮を垣間見れた作品だと感じた。

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