創作なんてしたくない大学生が贈る、命懸けの創作論

コメディタッチの序盤から巧みに仕込まれた違和感が明確な形になり、雰囲気がガラリと変わる瞬間はまさにホラー。
小説を書きたいわけではない主人公が必死に調べものをするのも、新鮮な視点の創作論で面白かったです。作中作が予想外の進化を遂げていくのも魅力的でした。
羊の形をしているかどうかはさておき、執筆を追い立てる悪魔めいたものは、物語を書く人にとっては笑うに笑えない生々しい恐怖があるようにも思います。

それにしても、読んでいる最中にシャケが食べたくなって困りました。
サーモン・ライク・ミー!

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