読み専
16世紀西アジアの二大大国であるオスマン帝国とサファヴィー朝イランが衝突した「チャルディラーンの戦い」。この敗戦は、強烈なカリスマと人望で勝利を重ね自信に満ち溢れたイランの王イスマーイール一世にとっ…続きを読む
天に輝く北斗星のように理想に生きる王。その貌は気高く美しい。しかし、理想は真実足り得ない。その理想が打ち砕かれるとき彼は何を見るのか。理想はどこまでも美しく、そして哀しい。
羅針盤は北を指し示すものではなく、力の方向を示すものだ。しかし、その目に見えない力の方向に従うからこそ、羅針盤は北を向く。だとすれば、その羅針盤に別の強力な力が働けば……?求心力を揺るがすのは…続きを読む
羅針盤――本作ににおいてこの言葉は、実際のコンパスではなく、人の心の、そして、“北”は、物語の主人公であるサファヴィー朝の建国者、イスマーイール1世の暗喩に用いられている。イスマーイールの美しく…続きを読む
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