主人公は正義感にあふれる一途で熱い青年です。ただし、自分ルールで。社会の決められたルールには従うけれど自分ルールを曲げることはない。妥協はするけど一線は超えない。命は大事だけど絶対ではない。淡々とした口調には自覚のない責任感があり信頼を得るに十分な実力と分析力で戦場をクールに生き抜いていく様が、けれどユーモアも交えて面白く心地よいテンポで紡がれていく。何度も読み返したくなる作品です。
これは狙撃の才能を持った青年が絶望的な戦いを生き抜いていく物語だ。この物語を読み始めて最初に思い出したのは高校時代に読んだロバート・A・ハイラインの「夏への扉」だった。かの主人公と同様に「D…続きを読む
御都合主義のハッピーエンドでも、リアルを追求し過ぎたバットエンドでもなく、適度なリアリティ、適度なロマン、引き込まれるように読んでしまった。全体を通してコメディ寄りの進行であるが、要所要所でしっか…続きを読む
世界観とかキャラとかもちろん素敵だけれど、一番は作者のドライで明るく皮肉が聞いた語り口にハマっています。
主人公は500年間保存された挙げ句借金で地下労働者となった逆境無頼みたいなやつ。まあそんなのはどうでもいい。作者だってどうでもいいと思ってるだろう。記憶喪失で流してるし。特徴的なものは戦闘。と…続きを読む
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