いいか、絶対に歴史に名を残すなよ(歴史に名を残すフラグ)

タイムスリップといえばお決まりのこのルール、「歴史を変えてはならない」。
それを冒頭からあっさりと破って坂本龍馬を助けてしまう、現代日本の高校の剣道部主将・天童豪太。
良く言えば豪放磊落快刀乱麻、脳筋で一ミリも空気の読めない彼ですが、これがまた憎めないんだよな~!
この男、剣道が強いだけでなく、メンタルもめちゃくちゃ強い。
おかげで読んでいて「まあ、何とかなるだろ! 豪太だから!」という安心感があります。何とかなる! きっとなる!

豪太だけではありません。
この作品には豪太を含め五人の高校生が出てきますが、みんな個性豊かで会話のノリもテンポよく、とても読みやすいです。
彼らの会話がともすれば堅くなりがちな歴史ものをライトで読みやすいものにしてくれます。

しかし、歴史ものとは往々にして史実でストーリーラインが決まっているもの。
そのセオリーを冒頭でぶち壊したこの作品、次の展開がどうなるのかまったく読めない!
続きが気になってどんどん読み進めてしまいました。
これは、豪太が歴史に名を残すの、ワンチャンあるのでは!?
でもその場合、このメンバーを支える功労者の涼介についてもかっこいい逸話が残ってほしいですね!
続きを楽しみにしています。

(現在の最新話・18話まで読んだ段階でのレビューです)

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